大人の入院大騒動~同意書? え、保証人? いなきゃ入院できないのーっ!?

 

 

きちみや

こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。

 

 

薄毛には直接関係ないのですが、大人が入院する際に、前もって知っておかなければ、スムーズに入院できない事態となります。

 

 

大人でも困ってしまう入院事情とは、一体何なのでしょうか。

 

 

さるん

ばたばた慌てちゃうよ。

んでね~、いろいろ腹が立つんだって~。

 

サチコ

前もってわかっていれば、準備や対策もたてられるので、

特に腹もたちませんよ。きっと、多分。

 

 

成人であれば、体が不調を訴えた時、なんの問題もなく病院で受診することができます。

 

 

これは、だれもが良くご存知ですし、当たり前のことです。

 

 

ですが、いざ入院となると、その当たり前が当たり前でなくなるのです。

 

 

いざという時に慌てないよう、その時、何が必要で、何を準備しなければならないのか、

 

 

私たちは前もって知っておく必要がありますね。

 

 

 

 

困る入院事情|病気治療は医療契約なの!?



白い病院の建物



病気治療を行う際、通院のみならば問題は何もないのですが、

 

 

これが入院・手術となった場合、

 

 

「身元保証人」と「連帯保証人」を立てなければいけません。

 

 

部屋を借りるときなどの賃貸契約には保証人が求められ、親の名前を書かれる方も多いかと思います。

 

 

同じように病院での入院や手術となると、患者の身元を保証する人が必要となります。

 

 

これは、病気治療というのは医療契約であり、万が一の事態を想定した契約でもあるからです。

 

 

それではまず、病院との契約というものをサラッと見てみましょう。

 

 

入院時に交わす「同意書」という契約書

 

 

初診で病院を訪れると、「こちらにご記入ください」とバインダーと筆記具を渡されますよね。

 

 

そこに患者本人の個人情報を書き込むほか、

 

 

現在の症状や既往歴、アレルギーの有無など、20前後の項目に回答するようになっています。

 

 

これは問診票という、治療のために必要な情報を医師に伝えるものです。

 

 

ここまでは、問題ありません。

 

 

ところが診断の結果、紹介状を持って大病院へ行き、その後、入院・手術となった場合、

 

 

数多くの書類に必要事項を書き込み、署名捺印することになります。

 

 

皮膚科医 白坂先生

これが、病院との医療契約の場面です。

 

 

病院との契約に用いられる書類は、

 

 

「同意書」「承諾書」などと呼ばれます。

 

 

皮膚科医 白坂先生

法的根拠はあいまいですが、
何らかのトラブルで裁判となった際には、
同意・承諾があったことの証拠資料となります。

 

 

治療はすべてインフォームドコンセント(説明と同意)に基づいて行われますので、

 

 

担当医からは病気の説明と治療方法が詳しく説明されます。

 

術前の説明をする医師


手術方法と、それに伴うリスク、

 

 

もし輸血が必要となった場合の意思確認(宗教上の理由で拒否するケースもあるので)などの説明を受け、

 

 

十分に理解し納得したことの証として、書類に署名捺印します。

 

 

ほかにも、麻酔医からは麻酔に関しての説明とリスク、

 

 

薬剤師からは薬剤に関して、看護師からは入院に関してその他もろもろの説明を受け、

 

 

その都度、同意し承知したということで、署名捺印をします。

 

 

「医師からの説明を十分に理解し、リスクも含め納得した上で、治療を行うことに同意します」という契約書ですね。

 

 

つまり、ざっくり言うと、

 

 

その治療で何かあったとしても文句は言いません、というものです。

 

 

皮膚科医 白坂先生

医療ミスは別です。

あってはならないことですから、当然、この中には含まれません。

 

 

成人の場合は本人が、

 

 

未成年の場合は、保護者が承諾し、サイン(捺印)します。

 

 

入院当日に持参する書類としては、「入院同意書」と「入院保証書」です。

 

 

皮膚科医 白坂先生

その他、健康保険証や診療計画書、診察券など、いろいろとあります。

 

 

医療契約書と印鑑


困る入院事情|手術前説明に家族の同席が絶対必要?

 

 

手術が決定すれば、その説明の際には家族のどなたかの同席を、必ず求められます。

 

 

皮膚科医 白坂先生

手術の大小にかかわらず、必ず同席を求めます。

手術内容と患者の年齢や理解力によっては、やむを得ない事情がある場合に限って、

いたしかたなく患者本人のみで説明を済ますケースもあります。

 

どのような手術を行い、どのようなリスクがあるのか、

 

 

手術を受ける本人以外に状況を理解して、

 

 

いざという時に何らかの判断を下せる人が必要だからです。

 

 

サチコ

そういう方を、術前説明の際に確認しておきたいのです。

 

マリエさん(困惑)

つまり、同席者がいないということは、
病院側にとってはリスキーで、とっても不本意ってことなのね。

 

 

手術の内容や、リスク、万一の後遺症などについて担当医から説明を受け、

 

 

納得したならば、同意書などの複数枚の書類に署名捺印をしていき、

 

 

最後に「入院のこころえ」のような書類一式を渡されて帰宅します。

 

 

ここからが、入院初心者には大変なのです。

 

 

手術当日には、家族の付き添いが必須

 

 

手術前説明の際に渡された書類一式に目を通し、

 

 

入院当日までにそろえなくてはならない書類を仕訳し、じっくり読むにつれ、眉間にしわが寄ってきます。

 

 

術前の説明にも同席者が求められますが、手術当日には、必ず家族の付き添いが求められます。

 

 

サチコ

通常は、手術前の説明に同席した家族(親族)ですね。

 

 

これは後ほどまた触れますが、

 

 

万一のときの医療行為に対しての判断(同意と承諾)をする者として、

 

 

術中は院内に滞在しておいてほしいからです。

 

 

1分1秒を争う、万が一の生命の危機に、なかなか連絡がつかないのでは困るのです。

 

 

皮膚科医 白坂先生

院内の滞在でも、手術室の前のフロアや待合室であるとか、

すぐに連絡が取れるよう、定められた場所にいることが求められます。

もう少し自由にしていい場合は、院内用の携帯電話を渡されたりもします。

 

マリエさん(困惑)

いざという時のための配置ね。

 

そういうことで、保証人の1名として家族・親族が望ましいのですね。

 

 

たとえ高齢の親で、遠方に暮らしていたとしても、

 

 

当たり前のように「来てもらってください」と平気で言ってきます。

 

 

マキ

・・・え、わざわざっ?

 

サチコ

はい。なにがなんでも、です。

 

 

困る入院事情|保証人2名が絶対必要?



途方に暮れる男性




さて、問題は入院保証書です。

 

 

入院・手術となると、

 

 

保証人(もしもの時の判断・亡くなったときの事後処理・医療費の支払い)と、

 

 

さらに念を入れて、

 

 

連帯保証人(もしもの時の医療費支払い担保)を立てなくてはなりません。

 

 

つまり、入院(手術)のためには、保証人2名が必要となります。

 

 

サチコ

少子高齢化やおひとり様の増加で、いろいろと改革も進んでいるようですが、
対応は病院によってまちまちなのが現状です。

 

 

保証人1 「身元保証人」

保証人2 「連帯保証人」

 

 

(保証人の条件)

 

  1. 患者の意識がない場合に、医療行為の判断ができる人
  2. 患者が死亡した際に、その後の手続き(ご遺体の引き取り・手配等)ができる人
  3. 未払いの入院費用を肩代わりできる人

 

 

以上の条件を考えると、

 

 

保証人1名は、家族・親族の名前を書くのが通常です。

 

 

2人目の保証人は「連帯保証人」と記されていることが多く、

 

 

またこの連帯保証人は、別所帯の人―――つまり、

 

 

「住所の違う」「支払い能力のある成人」である必要があります。

 

 

皮膚科医 白坂先生

病院によっては保証人の条件に違いがあります。

 

 

入院時の連帯保証人はだれに頼めばいいの?

 

 

連帯保証人というのは、医療費が未払いとなった場合に、支払い義務が生じます。

 

 

要するに、本人が入院費を支払えず、

 

 

もう一人の保証人(通常、家族・親族)が支払えず、

 

 

医療費が未払い状態となった際に、

 

 

「支払い義務を負う役割を担います」というものです。

 

 

患者本人とは生計を共にしない者でなければなりません

 

 

マキ

別住所で、きちんと収入のある人ってことね。

 

 

この役割にあてられるのは、

 

 

よくあるパターンとしては、すでに独立していて、同じ家に一緒に暮らしていない自分の子どもであったり、

 

 

兄弟姉妹、親戚であったりします。

 

 

連帯保証人の欄は、

 

 

本人に名前を書いて捺印してもらわなければなりませんし、

 

 

その勤め先の住所や電話番号等も書く必要があります。

 

 

サチコ

代筆は認められていません。

その他の部分と筆跡が同じだと、受け付けてもらえないことがありますよ。

 

 

友人・知人に保証人を依頼する際は早めの準備を!



時計


独り身であったり、病気のことを家族や親類縁者に知られたくないような場合もあります。

 

 

家族を保証人にたてられない事情というのは人それぞれです。

 

 

そのような時には、信頼できる友人・知人が強い味方ですが、

 

 

その前に、各病院のケースワーカーに相談してみることをおすすめいたします。

 

【ケースワーカー】に相談してみる

 

 

保証人の選択に困った場合は、まず病院のケースワーカーに相談してみましょう。

 

 

何らかの解決方法を提示してくれます。

 

 

病院によって対応は違いますが、

 

 

保証人をケースワーカーが担ってくれる可能性もあります。

 

 

【保証人】を友人・知人に依頼する場合

 

 

家族・親戚以外の人に入院時の保証人を頼みたい場合には、それなりの配慮と準備が必要です。

 

 

マキ

配慮と準備・・・?

 

手術中に突然、病状が変化した場合、

 

 

医療判断に困ることのないように、

 

 

医療機関に対しての事前指示書(事前要望書)を準備しておくといいでしょう。

 

 

【事前指示書とは?】

 

皮膚科医 白坂先生

事前指示書(事前要望書)とは、

患者本人が自分の意思を伝えられなくなった時に、

自分に行われる医療行為に対する要望を、

前もって文書化しておくものです。

 

 

事前指示書の多くは高齢者の入院時に採用されるものですが、

 

 

万が一、自分の意思を伝えられない状態になった場合でも、

 

 

「自分はこうしてほしい」という意思を示すことができます。

 

 

これを作成する場合は、医師に相談した上で、作成するのが間違いないでしょう。

 

 

そこまで準備をしていたなら、

 

 

依頼する友人・知人には、単なる付き添いとして手術当日に来てもらうだけですみますので、

 

 

頼まれた側の精神的な負担の軽減となります。

 

 

サチコ

仮に、生存率〇〇%という単語が出てくるような難しい手術の場合は、

病院のケースワーカーに相談して万全の準備をしてください。

 

 

【保証人(連帯保証人)】を友人・知人に依頼する場合

 

 

生計を共にしない親兄弟や親戚以外に、入院時の連帯保証人を頼みたい場合は、

 

 

病気などになる以前から、特定の友人同士でよく話し合い、

 

 

預貯金の残高に余裕があることを証明しつつ、

 

 

互いに連帯保証人として名前を借りあう約束を交わしておくと、

 

 

いざという時に慌てずにすみます。

 

 

ある日突然、「入院するから、連帯保証人になって」と申し入れても、

 

 

その意味と重責を知っている人ほど警戒します。

 

 

困る入院事情|高齢化にともなう入院手続きの時代遅れ感とは?



考え込む女性




2040年には、全世帯の39.3%がひとり暮らしになる、とのことです。

 

 

その理由は、未婚や晩婚化がいっそう進むだろうことと、

 

 

さらに離婚も増加傾向にあることからの推計だそうです。

 

 

また団塊ジュニアと呼ばれる1970年代生まれが、2040年には70代に差し掛かる時期で、

 

 

この時、高齢者が世帯主というケースが44.2%と、全体の約半数に達します。

 

 

その時の、65歳以上のひとり暮らしの内訳としては、

 

 

男性が5人に1人(20.8%)

女性は4人に1人(24.5%)

 

 

となっています。

 

 

つまり2040年には、ひとり暮らしは4割にものぼる、ということですね。

 

(参考資料:国立社会保障・人口問題研究所2018.1.12発表「日本の世帯数の将来推計」)

 

 

このデータが示すように、今は独身者(配偶者のいない人、子どものいない人)が増えています。

 

 

これまで日本で考えられてきた「家族」を前提とした法律を含め、

 

 

さまざまな仕組みや取り決めを急いで見直さなければ、

 

 

現状にそぐわない事態が広がってきています。

 

 

入院手続きの中の「(身元)保証人」と「(連帯)保証人」もまた、

 

 

その現状に合わなくなった項目でもあります。

 

 

ですから、突然、このように旧式な項目を突き付けられ、

 

 

初めて入院・手術となった際、皆が困惑することになるのですね。

 

 

皮膚科医 白坂先生

入院治療費の支払いがクレジット対応になったように、

この連帯保証人については、徐々にクレジットカード番号事前登録へと変わってきているようですが・・・

まだすべての病院で、というわけにはいきません。

もう少し、時間がかかりそうですね。

 

 

 

 

 

いらだつ患者と能面笑顔の看護師さんの攻防

 

 

「連帯保証人」については、無事、手術が成功すれば、退院時に自分が支払えばいいだけのことなので、名前を借りるだけです。

 

 

ですが、手術前の説明と手術当日に「身内の付き添い(身元保証人)」を強く求められるのには、困惑を通り越してイラっとするようです。

 

 

特に、命に別状ない(と患者が思っている)程度の手術の場合には、時々、怒っている成人の男女を見かけます。

 

 

サチコ

こんな感じです。

 

患者 「両親とも、スイスにいるんですよ」

看護師「そうですか」

患者 「ですから、ぼくだけではだめですか?」

看護師「はい、できれば親御さんに来ていただいたほうが」

患者 「こんなことで、いちいち親を呼び戻せませんよっ」

看護師「では、ご兄弟がいらしたら、お願いしてください」

患者 「一人っ子ですよ」

看護師「では、ご親戚の方のどなたかに」

患者 「こんなことに、いちいち・・・だれもいなかったら?」

看護師「どなたかにお願いしてください(これをずっとリピート)」

患者 「――――!!!」

 

 

病院側としては、万一の時のために、身内の付き添いは絶対に置いておきたいですよね。

 

 

けれど、高齢となって、配偶者を亡くした方など、本当に困っていらっしゃいます。

 

 

今では、こういう時の「付き添い(身元保証)サービス」を行う団体などもあるようです。

 

 

とりあえず困った場合は、

 

 

病院のケースワーカーに相談する

 

 

ということを覚えておきましょう。

 

 

 

 

あとがき

 

『未成年のみでは病院で診察を受けることはできない』という記事をまとめた際に、

 

 

雑談から「大人も簡単には入院できなくなっているよね」という話が出ました。

 

 

配偶者を亡くし、子どもも病で亡くした高齢者は、

 

 

たとえ資産(預貯金を含み)があったとしても、入院することができずに、

 

 

具合が良くないにもかかわらず、付き添い人探しから始めなくてはならない現状があります。

 

 

高齢出産が増えた現在、子どもが中高年になるころには、両親ともに他界しているケースもあるでしょう。

 

 

その場合、親戚づきあいもほとんどなく、兄弟(姉妹)がいなければ、

 

 

たった一人で、考えてもみなかった事態に対処していかなくてはなりません。

 

 

まるで「入院あるある」のように、入院時に実際に困った話が山のように集まったので、

 

 

今回は「大人も困る入院事情」というテーマで記事にしてみました。

 

 

入院するということは、心身ともに弱っている状態でしょうから(たとえ出産でもね)、

 

 

そのような時に、困り果てることのないように、

 

 

「もしも」のときに備えて、いろいろと考えておいてください。

 

 

では、この記事が、あなたの未来のもしもの時に役立てたなら幸いです。

 

 

でもね、

 

 

この情報が役立つことなく、

 

 

健康ライフを送ってくれるほうが、もっと嬉しいですけどね。