
こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
高校生や大学生など、10代で薄毛の不安から、病院でこっそり診てもらおうとしたけれど、
「ダメだった―――!」
ということがあるようですね。
なぜ、「こっそり」とは診てくれないのでしょうか。
10代の薄毛治療は、未成年者のみでは受診できないその理由を、きちんと知っておきたいと思います。
10代の薄毛治療は保護者付きでないとダメ?
今に始まったことではありませんが、中高生の未成年者が一人で病院を訪れるケースは割と多いようです。
以前は一世帯に一枚であった健康保険証が、平成15年から被扶養者も含めて一人一枚となったことも大きな要因だと思います。
親から保険証を借りなくとも、思い立てばいつでも病院へ行くことができますからね。
ですが、未成年者である限り、親(保護者)の同伴がなければ、診てもらえません。
特に初診時に保護者、もしくは(保護者から)委任された成人の付き添いが必要です。
「なんでだよっ」
という叫びが聞こえてきますが、
これは、治療するにあたって、幼少時からの病歴やアレルギーの有無、
これまでに受けた治療や薬歴などの確認など、さまざまな情報の提供が求められるからです。

仮に、そういった情報すべてを説明できるとしても、
未成年者のみでは受診できません。
「なんでだよーっ!」
なぜ未成年者だけでは受診できないの?
治療というのは、必ず何らかのリスクを伴う行為です。
例えば、レントゲン一つ撮るのも、ごく微量とはいえ放射線を浴びることとなります。
このように、診察するために必要な検査や、治療目的、それに伴うリスクなどに関して、
医師からの説明を受け、理解した上で同意する必要があります。
これを「インフォームドコンセント(説明と同意)」と言います。
全ての治療はこのインフォームドコンセントに基づいて行われます。
つまり、これは契約なのです。
そして、未成年者というのは契約を結ぶ権利を持っていません。
これは民法で定められています。
権利を持っていない者と、医療契約することはできませんから、
未成年者のみでは診察することもできません、
ということになるのですね。
ですから、未成年者が意を決して病院へ行ったとしても、外来受付で
「(契約書を交わすことのできる)保護者の方といっしょに来てくださいね」
となるわけです。
【未成年者は契約対象とはならない】
民法第5条第1項(未成年者の法律行為)の条文 第5条(未成年者の法律行為) 1 未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。 ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。 |
「未成年」って何歳のこと?
未成年とは満20歳に達していない人のこと(満19歳以下)です。

20歳になる誕生日の前日なら未成年ですが、誕生日を迎えたなら成年です。
病院においての未成年は、
15歳以上の高校生~20歳未満の方を指します。
ちなみに、15歳(中学生)以下は小児の扱いです。

じゃあ、小児科で診てもらえるってわけですね。
保護者の同伴について
高校生以上であれば、初診時のみ保護者同伴で、
特に問題がなければ、その後の通院(再診)は、未成年者のみでも可能としているところが多いようです。

15歳以下は保護者の同伴が必須としています。
子どものころから通いなれている、かかりつけ医(小児科や歯科など)であれば、
未成年者のみでも受診できるところもありますが(昔はそうだった)、
その場合も、連絡がとれる状態にあることが前提条件となります。
学生が親元を離れて寮生活や一人暮らしのケースも、
原則、未成年者には保護者同伴を求められますが、
遠方でやむを得ない場合には、
電話で診療の確認、説明や同意を求めることができることを条件に、受診可能となります。
入院や手術となると、必ず保護者の同伴が必須となります。
この場合、成人であっても「身元保証人」という形で付き添い人が必要となります。
18歳で成人だ!2022年から「成年年齢」が変わるよ!
2022年から、成年年齢が20歳から18歳へと引き下げられますね。
明治時代から約140年間、
日本での成年年齢は20歳と民法で定められていましたが、
いよいよ2022年4月1日から、成年年齢が18歳に変わります。
2022年4月1日の時点で、すでに18歳、19歳の方は、
2022年4月1日をもって新成人、ということですね。

かんたんに表にしてみました。
【生年月日と新成人となる日の早見表】
生年月日 | 成年年齢 | 新成人となる日 |
2002年4月1日以前生まれ | 20歳 | 20歳の誕生日 |
2002年4月2日~2003年4月1日生まれ | 19歳 | 2022年4月1日 |
2003年4月2日~2004年4月1日生まれ | 18歳 | 2022年4月1日 |
2004年4月1日以降生まれ | 18歳 | 18歳の誕生日 |
新成人となれば、晴れて大人です。
病院に行けば、普通に、
ごく普通にスムーズに受診を受け付けてもらえます。
AGA専門クリニックの無料カウンセリングも、その後の治療も、
あなたの意思のみで決めることができます。
ただ、AGA治療薬のミノキシジル、フィナステリド(プロペシア)、デュタステリ(ザガーロ)に関しては、
国内での20歳未満の臨床データがないのと、副作用の関係から、
おそらく処方されないのではないかと思います。
「18歳成年」となると、何が変わるの?
では、18歳で成年となったなら、何ができるようになるのでしょうか。
病院をひとりで受診できるようになる、ということは、
つまり、契約を結べるようになる、ということです。
成年となると、
親に頼まなくとも、ひとりで契約ができるようになるのですね。
未成年の内は、親の承諾がなければ契約は成立しませんでしたが、
成年とは「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味ですので、
(親の同意なく)自分だけの意思で、社会の様々な契約をすることができます。
逆に言うと、
親の保護から外れる、ということなので、
一度結んだ契約(社会の約束事)は、責任をもって果たさなければならない、ということでもあります。
つまり、無防備に書類に印鑑を押したり、サインをしたりすると、あとで
「そういうつもりじゃなかった」
「知らなかった」
と言っても、その言い分は通らないのです。
そのことさえ、きちんと理解していれば、
「成年に達する」=「大人になる」ということは、とても自由です。
- スマホの契約、賃貸の契約、高額商品の購入においてローンを組むことができます。
- クレジットカードが作れます。
- 進学も就職も、自分の考えのみで決定できます。
- 未成年不可の資格なども取得できるようになります。
- パスポートも10年有効のものを取得できます。
18歳成年でも、できないことってあるの?
18歳成年となって、できなくなったこともあります。
それは、女性の結婚は16歳から可能でしたが、2022年4月1日より、18歳に引き上げられます。
つまり、結婚できるのは男女ともに18歳からとなります。
ほかにも、タバコやお酒などの健康面に影響を及ぼすものや、
非行防止、青少年保護の観点から、20歳にならないと認められないものも存在します。

また表で見てみましょう。
※スマホの方はここから横向きでご覧ください。
18歳成年となってできること | 20歳にならないとできないこと
(これまでどおり) |
【親の同意なく契約できる】
【10年有効のパスポートの発行】
【公認会計士、司法書士、医師免許、薬剤師免許などの国家資格の取得】
【女性の結婚可能年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女とも18歳に】
【性同一障害の人が、性別の取扱い変更審判を受けられる】
※ 普通自動車免許の取得は従来と同様、「18歳以上」で取得可能 |
【喫煙】
【飲酒】
【競馬・競輪・オートレース・競艇の投票券(馬券)の購入】
【養子をとる】
【大型・中型自動車の運転免許の取得】 |
(参考:政府広報より引用)
成年が契約する際に注意するべきこと
大切なことなので、念を入れてお伝えしておきますね。
未成年の場合は、親の同意のもとでのみ契約を結ぶことができます。
仮に未成年が親の同意なしに、勝手に契約を結んだとしても、
それは民法に定められた「未成年者取消権」によって、
契約を取り消すことができます。
これは未成年者を消費者被害から守るためのものです。
ところが、
成年に達して親の同意がなくても、自分だけで契約が結べるようになると、
この未成年者取消権が行使できなくなります。
自由に自分の判断で契約を結べますが、
それに対する責任を負うのも自分自身である、ということです。
契約書の細かい文字ほど読む「知らなかった」は通じない!
契約にはさまざまなルールがあります。
契約書に書かれた内容は、
たとえ相手を長時間待たせることになろうと、しっかりと読み込み、
疑問点は明らかにし、すべてに納得した上で、
サインや印鑑を押します。
もし、不安があるなら、いったん持ち帰るようにしましょう。
どなたかに相談して内容を確認してもらった上で、
後日、「契約を結ぶ」ということもできるんだ、と知っておきましょう。
「今だけ」「この場でのみ」と、契約を迫られるような場合は、
トラブルに発展する可能性が高いので、立ち去りましょう。
社会経験が乏しく、親と法律の保護のなくなったばかりの成年を狙い打ちする悪質業者は、常にいるのが現実です。
大人になると、すべてが自己責任です。
18歳成年に限らず、新成人は慎重に自由を味わっていってくださいね。
10代の薄毛治療は、今はやっぱり保護者付きでないとダメ?
どのような治療であっても、契約権のない未成年である以上、
少なくとも初診時には保護者の判断が必須となります。
ただ、18歳以上の場合、
現行では未成年ですが、すでに社会人であったり、
治療内容によっては、
対応が異なるケースもあります。
ただ、いずれにしても保護者に治療の確認が必要となりますので、
連絡がつくことが前提条件となります。
各専門クリニックのホームページには、
無料相談のメールフォームや、フリーダイアルが記されていますので、
一度、問い合わせてみるといいでしょう。
薄毛の悩みの深さによっては、いっそ親に協力を求めるのも、ひとつの手段かもしれませんね。
10代の薄毛対策ミニアドバイス
10代でもし親の協力を得られたとして、
薄毛クリニックでの治療は、男女ともにメソセラピー治療となるでしょう。
10代ではそもそもAGA治療薬は飲めませんし、
女子は大人であっても、ミノキシジル以外は処方されません。
仮に親の協力のもとでメソセラピー治療を受けることができたとしても、
自分でやっておくべきことがあります。
これは、大人でも同じことですので、今から気をつけておくと、いいでしょう。
それでは、
成人するまでの、育毛アドバイスとして、有効なものを一つ。

かんたんですよ~。

かんたんだけどね~、むずかしいんだよ♪
とりあえず、
シャンプーは半プッシュで十分です。
そして、しっかりしっかり、洗い流しましょう。
コンディショナーを使う場合は、
ほんの少しを髪の先から半ばまでに馴染ませ、後はしっかりしっかりと洗い流します。

ベッタリとつけないこと。
髪がもつれなければ、それでいいのです。
あと、コンディショナーは地肌に付けないようにすると、いいですね。

食べ物は?
食べ物に関しては、
若い内はエネルギーがたくさん必要なので、
むやみな糖質制限は行わない方がいいように思います。
それよりも、
- おやつ(甘いもの、スナック菓子、せんべい)
- ペットボトル飲料(水、お茶以外)
この2種類をやめてみると、抜毛が少し落ち着きますよ。
ラグビーやレスリングなどの激しいスポーツをしているなら別ですが、
そうでない場合、
スポーツドリンクはすぐにエネルギーに変わるように、糖分が非常に多いので、
1日に何本も飲むのは、やめておきましょう。
糖分は薄毛のもとですから。
でも、いきなりやめるのはかえってストレスになるので、
今まで無造作に買っては食べていたものを、少しずつ減らしていく方向で、
がんばってみてはいかがでしょうか。
これらを実践すると、抜け毛が減って、
そのまま、薄毛の進行が落ち着く場合がよくあります。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
そして、おやつやジュースを買わなかった分のお金は、
将来のAGA治療貯金にまわしましょう。

よし、がんばろー!