こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
もし、自分が薄毛のトラブルを抱えたとしたら・・・?
もう一刻も早く効果が現れてほしいと、切実に願いますよね。
今回は、現時点において、短期間で薄毛の悩みを解決する、という最新の薄毛治療法を見てみましょう。
これまでは、女性の薄毛治療は制限だらけで、ほぼ放置が当たり前でした。
高齢の女性を見ると、頭頂部が薄くなっている方は実に多いですよね。
ですが、今は時代が変わりました。
再生医療のさまざまな研究成果の応用で、女性の薄毛治療は可能となり、今では幾つになっても、豊かな髪をなびかせることが可能となっています。
美を追求する女性のための、最新の治療法について、知っておきたいと思います。
最短で治す!女性に有効な薄毛治療法とは?
女性の薄毛は、40代前後にボリュームが減った、という自覚症状から始まります。
その後、更年期を迎える頃になると、女性ホルモンの減少と入れ違いに男性ホルモンが優勢となり、徐々に薄毛が目立ち始めます。
女性型脱毛症ね。
それだけじゃなくて、慢性休止期脱毛症や加齢変化も混じってるそうですよ。
これまでは「老化」と割り切り、「皆、同じようになるんだから」と自分に言い聞かせ、あきらめるしかなかった、この薄毛現象。
ですが、これからは違います。
美意識の高い方は、早くから「薄毛は回避できる」ことを情報としてつかんでいます。
そして、早々に予防治療を始めている方もいらっしゃるくらいですから、これからは、年齢を重ねても頭頂部を薄いままで過ごす方は減っていくでしょう。
では、そんな女性の薄毛治療の幕開けとも言える、毛髪再生治療について、どのようなものがあるのか詳しく見てまいりましょう。
毛髪再生治療にはどんな治療法があるの?
毛髪再生治療とは、再生医療を応用した、発毛を目的とする新しい治療法です。
この治療法の最大のメリットは、副作用の可能性が極めて低い、ということです。
現在、クリニックで実際に行われている治療法としては、
- 発毛メソセラピー(成長因子を注入する)治療法
- 自家幹細胞を移植(注入)する治療法
- PRP(多血症板血漿)を注入する治療法
大まかに、この3つです。
では、一つひとつ、どのような治療法なのか、見ていきましょう。
毛髪再生治療のそれぞれの治療法の違いってなに?
ここでは、それぞれの治療法の特徴のようなものを、大まかでいいので、知っておきたいと思います。
PRP(多血症版血漿)治療法
PRPについては、美肌に関心のある方なら、よくご存じのことと思います。
アンチエイジングで用いられる治療法の一つですね。
自分の血液から採取した、濃度の高い血小板を戻してやることで、成長因子が働き、若肌再生が実現します。
自分の血液なので、拒絶反応を起こすこともありません。
ただ、毛髪再生に関しては、他の治療との併用で相乗効果を狙う、という感じです。
自家幹細胞治療法
自家細胞というのは、自分自身の細胞を使う、ということです。
自分の間葉系(かんようけい)幹細胞を移植する治療法です。
幹細胞というのは、体を構成する細胞が傷ついたり、損なわれたりすると、新たな細胞を補填してくれる細胞の大本です。
中でも、間葉系幹細胞というのは、いろんな細胞へと変化できる多分化能という能力があり、脂肪組織や歯髄(しずい)などから、わりと簡単に採取することができます。
間葉系幹細胞は、現在の再生医療を下支えする注目の細胞です。
美容治療界では脂肪幹細胞を用いたアンチエイジング施術も、すでに広まっていますね。
それも元々は、脂肪の中の幹細胞が、乳がん治療で切除した後の乳房再建や、病気や事故などで欠損した部位の再建に有効なことがわかり、医療に使われるようになったものを、それを美容治療に応用したものです。
毛髪再生治療分野で、脂肪幹細胞を移植(注入)する治療法に、
- ダブルマトリックス(湘南美容クリニックAGA)
- ケラステム毛髪再生(聖心毛髪再生外来クリニック)
などがあります。
ダブルマトリックスとは
自分の頭部の健康な毛包組織(幹細胞)を採取し、それを粉砕機で粉状にします。
これを溶かした懸濁(けんだく)液を薄毛の気になる部分に注入・散布する治療方法です。
元々、火傷や傷あとの治療法として用いられるものです。
幹細胞を使う治療法としては、見た目のダウンタイムはほとんどなく、取り組みやすい治療法です。
ケラステム毛髪再生治療とは
自分の皮下脂肪から抽出した幹細胞を培養し、患部に注入する方法です。
幹細胞から放出される成長因子が発毛機能をよみがえらせます。
ダウンタイムがあります。
どちらも、幹細胞から放出される
成長因子の働きで発毛機能を活性化させ、
ヘアーサイクルを整える作用があります。
幹細胞治療の安全性(拒絶反応)は大丈夫?
どちらも、自分自身の幹細胞を患部に導入するので、拒絶反応を起こす確率は限りなくゼロに近い、ということで安全性が高いと言われています。
幹細胞を使う毛髪再生治療は、まだそれほど一般的ではありませんが、治療回数は1回で、効果も持続性があり、注目しておきたい治療法です。
今後、いろんな治療名で登場するかもしれませんね。
発毛メソセラピー(成長因子を注入する)治療法
まず、「メソセラピー」とは、薬剤を皮下に注入する治療法の総称です。
そして、成長因子を注入する治療法は、全国的に最も普及している、再生医療技術を用いた発毛治療です。
幹細胞を培養した際に、培養液に溶けだした成長因子を使います。
厳密に言うと、成長因子を豊富に含んだ培養液の、上澄み部分(培養上清液)を使用します。
ですので、「培養上清液治療法」とも呼ばれます。
ばいよーじょうせーえき、ちりょうほー?
はい、よく言えました。
メソセラピー治療では、成長因子がたっぷり入った培養上清液に、発毛に有効とされる、いろいろな成分を加えて薬剤を調合します。
その薬剤を直接、頭皮に注入することで、治療を行います。
おつむに、注射!? やだっ、イタイのやだ~っ。
今は痛くない方法もあるんですよ。
培養した際の、細胞自体は取り除いているので、拒絶反応などは起こりません。
患部に導入(注入)された成長因子が、毛母細胞を刺激して発毛機能をよみがえらせます。
この成長因子は「どの幹細胞から抽出されたか」という由来によって効果なども違ってくるようですね。
現在は、
- 脂肪由来の成長因子
- 表皮由来の成長因子
このどちらかを使って、もしくはその両方を使って調剤されています。
同じメソセラピー系の治療でも、使用する薬剤によって得られる効果は違ってきますので、治療を決める際には、ドクターとよく話し合い、その効果・効力の範囲をよく確認してください。
また注入する成分内容によって価格も変わってきます。
(いろいろあるメソセラピー系治療)
- HARG療法
- ジェットメソ
- スマートメソセラピー
- グロースファクター
- ドクターメソ
- ヘアフィラー
他にもいろいろと存在しますが、いずれも成長因子の働きを活用している点が共通しています。
まとめ
毛髪再生治療は現在、3つの方法があります。
【成長因子だけを注入】
(脂肪or表皮から採った幹細胞の培養上清液)
⇒成長因子が働き、発毛機能を改善
(発毛メソセラピー治療法)
【(自分自身の)幹細胞を採取し、薄毛の部分に注入】
⇒幹細胞が成長因子を放出し続け、発毛機能と頭皮環境の改善を図る
(間葉系幹細胞治療法)
【濃度の高い血小板を薄毛の部分に注入】
(採取した自分の血液を遠心分離に掛けたもの)
⇒成長因子が働き治療に至る
(PRP治療法)
以上が、現在国内において、実際に行われている毛髪再生治療法です。
今すぐ受けようと思えば、受けられる再生治療ってことですね。
ただし、再生医療は現在進行形の医療技術です。
今、こうして文章を書いている間にも、さらに進歩しているかもしれませんし、また別の難題にぶつかり、頭を抱えているかもしれません。
一つの課題をクリアできた途端に、加速度的に進歩するのも、またこの分野です。
そのような日進月歩で生まれた技術を応用しているのが、アンチエイジング美容治療であったり、毛髪再生治療ですので、臨床データも、まだ蓄積されていません。
「絶対完治」などとは誰も言えないのが現状だ、ということを頭の片隅に入れておいてくださいね。
薄毛に悩んでいて、本気で何とかしたい、と考えている方は、まずどういった治療法があって、その効果はどれほどなのかを、知ることから始めてください。
もちろん専門家ほどの知識はなくても、事前にそれぞれの特性を大まかにでも知ることで、自分に合った治療を見つけやすくなります。
いざ治療を始める際にも、ドクターの説明がすんなり頭に入ってくる上、それに対しての質問や疑問も、きちんと言葉にして問うことができます。
十分、理解していることで、自然と一歩踏み込んだ質問をすることになります。
そういうやりとりをすることで、ドクターには、あなた自身の考えや要望を、きちんと理解してもらえます。
相互理解が何よりも、最高の治療結果を生み出すヒケツですよ。
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