

こんにちは、
髪ふさアドバイザーの吉宮です。
今回は、私の仕事仲間であり、後輩でもあるJ君の薄毛案件が、無事に解決に至った経緯についてお話しいたします。
すでに3年以上前の出来事で、当サイトを立ち上げるきっかけでもありました(旧プロフィールに書いていた内容です)。
薄毛サイトの立ち上げは、おそろしい出来事がきっかけでした
私は長年、声のお仕事をしてまいりました。
MC とか司会という、いわゆるアナウンス関連です。
学生時代にアルバイト気分で始めたことが、面白くて夢中になって探求し、それが、いつの間にか本業となって、気がつけば後進を育てる立場となっていました。
発声のスキルや話し方はもちろん、ビジネスマナー、洗練された所作なども、根気強く指導してまいりました。
そうやって、あのおぼつかない足取りの後輩たちが、ベテランとなって幅を利かせ、エラソーになってきていた頃、ある異変に気づきました。
男性に忍び寄る抜け毛って・・・シビアな現実を突きつけてくるわね
ある日の午後、後輩のイケメン司会者J君と事務所で仕事の打ち合わせをしていたときのことです。
デスクをはさんで対面にいる彼が、手元の書類に文字を書き込もうと顔を伏せた際、普段見ることのない頭頂部に、ふと視線をとられました。
そこに異変を感じたのです。
なんというか・・・エアリーな印象の髪のてっぺん辺りが、ほんのり透けて、地肌が見えているではありませんか。
清潔感のあるさわやかイケメンで、20代~高齢のご婦人にまでちやほやされているJ君ともあろう者が―――なんという・・・!
私「あなた、それ―――・・・」
J君「―――?」
私の声に、つと顔を上げた彼の無垢な瞳。
バンビのような大きな瞳がキョトンとこちらを見返します。
それに対して私は何も考えず―――本当に何も考えずに、思ったまま見たままを、口にしてしまいました。
「頭、ハゲてるわよ。どうしたの、それ」
そのときの彼の、まるで路頭に迷った子どものように不安に揺れる瞳は、今でも脳裏に焼き付いています。
それを思い出すたびに、
私は今でも(しまった―――)と何度も思うのですが・・・。
ですが、そのときの私は、まだ優しくもなく、ふところ深くもありませんでしたから、「なんでハゲてるんだ、コイツ」などと思ったわけです。
そして、目の前で薄毛になりつつある彼の抜け毛事情を知ってしまったからには、もう見て見ぬふりなど、できませんでした。

これまでも、何とな~く
「おでこが上がって来たなぁ」とは、感じていたのですが・・・
頭頂部はさすがに目立ちますよね。
司会者というのは、
場合によっては会場の華ともなりますし、また逆に黒子に徹することもあります。
いずれにしても、多くの方の視線を集める場所に立つわけですから、見目好くあることが、ある意味オファーの必須&基本条件でもありました。
それは男女とも同じで、言わずとも皆、見た目磨きに努力しています。
それなのに―――。
いっそのことスキンヘッド―――?
それが受け入れられる職場であればよいのでしょうが、ボーズ頭はなかなか難しいですよね。
インパクトも強すぎます。

個人的にはスキンヘッド大好きです。
私の理想はオバマ元米国大統領の理知を備えながら、見てくれだけは元プロボクサーのマイク・タイソンです。
・・・ん、余計な話でしたね。
個性で勝負をかける芸人やタレントならばいざ知らず、司会は半ばイベントのスタッフ、裏方です。
シーンによっては、茶髪すぎるだけでクレームが入ることもあります(クライアントの上層部から)。
ましてや、意味なくスキンヘッドなど、
「こういうのは、ちょっと・・・」と、最初からはじかれてしまうでしょう。
どうしたら、いいのでしょうか・・・。
J君の薄毛の解決策を考える
その時、かなり本気で「何とかせねば――」と考えました。
でないと、彼は華々しい場所からどんどんと、追いやられることになってしまいます。
せっかくここまで積み上げたキャリアを、薄毛ごときで失うなんて、あり得ません。
彼は人気者なんです(熟年のマダム方に)。
なんとか復活させねば、その薄毛―――という私の意気込みとは裏腹に、彼は完全に引き気味でしたが、気にする私ではありませんでした。
当時の私の意識と知識は
「ハゲ=かつらで隠す」程度の低くて貧しいものでした。
どこで手に入れたかは忘れましたが、妙なかつらを手に入れ、嫌がる彼に無理やり被せたこともありました。
そのときは、共同経営者である片割れに見とがめられ、長時間の説教を受けた悲しい思い出があります。
それ以降は、薄毛や脱毛症に関する書籍を読みあさり、医療関係(皮膚科や再生医療など)のセミナーがあれば、その仕事を受けた司会者にくっ付いて行って勉強してきたりもしました。
そのほかにも栄養学をかじってみたり、食事やサプリに関する情報を集めたりと、忙しく過ごしたものです。

そうやっている間にも、
J君のハゲが広がっていくようで、ジレジレしました。
もちろん、彼の妻(元看護師)にも協力を仰ぎました。
彼女とはJ君が結婚する以前からの知り合いでもあったので、連絡を取ることにためらいはありませんでした。
そして彼女には、食事(食餌)療法ってほどではありませんが、濃い味付けや脂っぽいメニューを避けた、バランスの良い献立で協力してくれました。
お弁当も持たせてくれていたようです(好きなトンカツ定食やラーメンが自由に食べられなくなったと、嘆くJ君がこぼすグチで知りました)。

ちなみに、彼女は専業主婦です。
お料理が苦手な彼女でしたが、
自分の夫がハゲる未来を憂い、頑張ってくれました。
自分の薄毛なのに、やる気を見せないJ君って・・・
薄毛からの復活に力を入れている中、いちばん非協力的だったのが、ハゲかけてる本人J君でした。

どういう心情だったのか、未だもってわかりません。
・・・心の中に黒いものが湧きそうでした。
それはともかく、
愛妻の協力で、食事内容や枕カバーなど、いろいろ気をつけるようになって数か月した頃、「抜け毛が減ってきた」という喜ばしい変化を報告してくれました。

そういう改善のきざしは、
素直にうれしそうに言うんですけどね。
けれど、どうしても病院には行こうとしません。
妙に頑固で、憎たらしい状態の彼です。
私が口を酸っぱくしてアドバイスしても、なかなか薄毛クリニックへ行こうとしない彼でしたが、妻の言葉には脊髄反射で従うようでした。そこで・・・
「AGAは放っておくとどんどんと進行していくそうなので、一度はクリニックへ行ってくれたらいいのにね」
ということを、J君の妻にこぼしてみたところ・・・。
しばらくすると、急に熱心にクリニック探しを始めたようでした。

手のひら返しもはなはだしく・・・
コイツの・・・J君の態度には、いろいろ思うところはありましたが、まあ「結果よし」です。
薄毛って、薬で治ってしまうんですね
あれほど、意固地になって薄毛クリニックだけは行こうとしなかったJ君ですが、納得のいく病院を見つけて治療を始めると、けっこう効果が出るのは早かったように思います。
頭のてっぺんを見せろ、と言っても逃げ去る彼でしたが、半年もすると、どこから見られても平気になっていました。
頭頂部の透けていた部分が、すでに薄毛でなくなっていたので、「へ~、ちゃんと治るもんなんだ」と感心というか、不思議な心持ちになった記憶があります。

AGAも今は治療薬できちんと改善できますが、
実は治すにもタイムリミット的なものは、あるんだそうですよ
彼の場合は、治療方法でいろいろと悩んでいましたが、結局はAGA治療薬で治す方向で落ち着いたようです。
あれほど不安がっていた薬の副作用も特に出なかったようで、ケロッと過ごしていました。
仮に私がJ君の立場であれば、
仕事に影響を及ぼすともなれば、すぐにでも薄毛クリニックへ飛んで行き、最短で解決する方法を選ぶのですが、こればかりは強要できませんからね。
あの時期は、本当に悩ましかったです。
J君の薄毛が発覚し、大騒ぎ(主に私が)した時からすでに3年経っていますが、今では完全復活です。
これで、一安心です。
J君が薄毛治療を拒否した期間は、実は無駄ではなかった
J君のAGA治療が非常に効果的だったのは、それまでに生活改善していたことも大きく貢献していたそうです。
愛妻弁当で、昼食に好きなメニュー(炭水化物ましましメニュー)を選べなくなったことも、実は髪の毛には良かったみたいです。
生活改善のことは薄毛クリニックの先生からすごく感心され、「そのまま続けるように」と、お褒めの言葉もいただいたようです。

栄養バランスが改善されていたため、
抜け毛を止めたら、ぐんぐん発毛するようになった、とのことです
うれしい副作用として、J君のお腹が出かけていたのも治ったし、全体的になんとなく引き締まって、精悍さが戻った感じです(言わないけど)。
まあ、その他にもいろいろ取り組んでいたので、「何が特に良かったかは、もはやわからない」そうですが、頭髪のみならず血色もよくなって、健康体で・・・と、とりあえず八方よしのハッピーエンドを迎えることができました。

私もしつこく励ました甲斐がありました。
他方で、パートナー(共同経営の片割れ)には、「やり過ぎ」「踏みこみ過ぎ」と少なくない小言をくらいましたが、終わりよければ・・・いいんじゃないでしょうか。

と、思っています。
薄毛になりかけて悩んでいる方は、
早めに薄毛クリニックでケアすることをおすすめします。