薄毛は第一印象で損してる!?
あなどれない
非言語コミュニケーションとは?
こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
薄毛はビジネスで損をしている、とはどういうことでしょうか。
それ以前に「見た目」って生きていく上で、そんなに大事でしょうか?
薄毛をテーマにした雑誌の記事やテレビ番組などでは、時折、男子応援歌のように「薄毛の男子のほうが、実はモテる!」などと喜ばせてくれますが、それ、どこまで信じられますか?
う~ん。
特に否定はしないけど、でも、それは・・・。
べつに薄毛に惹かれるわけじゃないと思うけど・・・。
恋愛の場合は、最初、見た目で選んでも、結局は人柄や相性で再ジャッジってことは大いにあります。
逆に、人柄や相性が良ければ、たとえ見た目が「アレ」なことになってきても、良好な関係は継続されるし、こなれた信頼関係が築かれるというのが、ステキなカップルの大多数の内輪事情ですね。
ですが、今回は、そのように心温まる側面ではなく、上記の「最初、見た目で選んでも―――」という部分に焦点を当てたいと思います。
人は誰しも「見た目で選ぶ(判断する)」ということの重要性を、「非言語コミュニケーション」という観点から知っておきたいと思います。
ぜひともビジネスに、恋愛に婚活に、活用してください。
薄毛はビジネスで損してる!?
薄毛はビジネスで損をしている、というのは、何も薄毛だから損をするという意味ではありません。
見た目に影響することは確かですが、それよりも、メンタルのあり様に問題がある、ということです。
薄毛の悩みを抱え込むと、人はとかく自信を失いがちです。
これは、女性が何らかの原因で、突然、顔の目立つ部分に傷やアザができ、それ以前の明るさや社交性、積極性にマイナスの影響を及ぼしてしまうのと、同様です。
程度の差はあれ、どちらも精神的に大きなダメージを与えます。
自信を失うということは、それだけで、数多くある人生の選択肢に何らかの(たいがいは良くない方へ)影響を及ぼすことになってしまいます。
また、「見た目はアレでも、中身で勝負」とは、時間をかけての信頼関係を築いた後の話で、実社会ではなかなか最初から、そうはいかないのも現実ですよね。
シビアな現実社会においての「見た目」が及ぼす影響力を、改めて認識して、その仕組みをうまく活用できるようになっておきたいと思います。
メラビアン博士の楽しい実験?
メラビアンの法則というものをご存知ですか?
さまざまなマナーや啓発、企業研修などで、割と教材として用いられることも多いので、耳にしたことのある方もいらっしゃるでしょう。
このメラビアンの法則というのは、1971年アメリカの心理学者であるメラビアン博士が『非言語コミュニケーション』という著書の中で発表した概念です。
人が「好意」や「反感」を持ったりするときに、矛盾したメッセージを発した場合、受け取る側は、何をもって真意を測るか、ということの実験データです。
【概念ってなんだろう?】
概念ってナニ? って聞かれて、きちみや君は答えられなかったね。
概念という言葉は哲学に用いられる言葉なんだよ。
わりとよく使われているけど、確かに、よくわかんない言葉でもあるよね。
概念ってのは、空に虹がかかった時、誰が見ても「虹」と思うよね。
二重の虹でも、柱のように立った虹でも。
そんなふうに形が違っても、色づいた光の帯が空に現れたら「虹だ」と認識するように、
誰もが理解している事柄に共通する特徴のこと
を指すんだよ。
ちなみに、虹の色は(たとえ隣で同じ虹を見上げていたとしても)、国によっては識別する色数は違っていたりするんだよ。
それでも全員が「あれは虹です」と答えるでしょ?
これが概念。 |
―――ふく先生、あとでお話し合い、いたしましょうね。
メラビアンの法則ミニ劇場
実生活でも、改めて見渡してみると、メラビアンの法則があふれかえっていますよね。
例えば、こんな日常シーン―――。
Aちゃん「B君なんか・・・大っ嫌い!もう別れる!」
目にいっぱい涙をためて、骨折したB君をなじる、Aちゃん。
B君 「ご、ごめん・・・もう、逆立ちで雪かきなんてしないから」
Aちゃん「あたりまえでしょ、バカッ」
B君には、Aちゃんが本気で別れる気がないことを、視覚情報で得ているため、危機感ゼロ。
むしろ、幸福感につつまれている状態。
もう1本~
妻A子「・・・そう、私との約束を忘れて、ゴルフに行くわけね?」
夫F太「あ、いや、忘れてたわけじゃ・・・ただ、取引先の部長の誘いなもんで、その、先方がどうしてもと・・・」
妻A子「―――いいのよ、私は別に。どうしても今日じゃなきゃダメってわけでもなかったから」
ニッコリとほほ笑むA子。
脂汗をにじませるF太。
妻A子「どうしたの? そろそろ時間でしょ? 早く出かけたら? 楽しんできてね、ゴルフ」
行ってらっしゃい―――と、笑みを浮かべたまま玄関を指さすA子に、ほとんど過呼吸気味に、あえぐF太であった。
夫のF太は、
「行ってらっしゃい」と笑顔で送り出す、妻のA子の目がまったく笑っておらず(視覚情報)
また、その声に煮えたぎる怒りを感じ取っているため(聴覚情報)
身動きできないほどの、非常に強いストレスを受けている状態。
ミニ劇場。おわり~
―――このように、
目の前の人が、なぜか話していることと、感情や態度とがちぐはぐだったとき、「あれっ、なんか変・・・」と相手を観察しますよね。
その時、その人の本心を探り当てるための情報割合は、このようになっています。
目線や顔つきなど 「視覚情報」が55%
声のトーンや、しゃべる早さなど 「聴覚情報」が38%
話す内容の「言語情報」が7% |
ということです。
これって・・・子どもが(夫でもいいのですが)何かやらかして、そのことを問いただした際のウソを見破るときって、ものすごく当てはまるパーセンテージですよね。
―――え?
自分のウソはまだバレていない?
夢でも見ているのですか?
それ、バレていないふりをされているだけですよ。
―――と、まあ、メラビアン博士は、こういった実験結果をもとに、「非言語コミュニケーションってすごく大事だよね」と結論づけたわけですね。
このこと自体は、誰しもが漠然と知っていたことなのですが(概念)、きちんとデータをとって実証して見せた、というところがメラビアンの功績なのです。
薄毛はビジネスで損してる?メラビアンの法則「応用展開」
漠然としていたものが、目の前に数値としてあらわされると、これを様々な分野に活用しやすくなりました。
ビジネス戦略から社交教育、話術にマナーに自己啓発―――・・・
その中で各分野にそぐわせるように、メラビアンの法則概念も拡大解釈されてまいります。
そうすると、こうなるわけです。
「初対面の人と会ったとき、その第一印象というのは最初の3~5秒で決まる」
「第一印象を決定づける際に使われる情報の約5割を『視覚』から得ている」
というものです。
もともとのメラビアンの法則とは、じゃっかん違ってきているとは思いますが、間違ってもいません。
薄毛はビジネスで損してる?初対面って未知との遭遇だよね
人は未知の人物と接するとき、五感を使って相手を測ります。
原始的な本能で、まず自分に危害を加えないかどうか。
それが、見た目―――つまり、
顔つき、目つき、ヘアスタイル、薄毛かハゲてるか、体形、美醜そして、ファッション・・・という、表面的な情報を一瞬で分析し、初対面の人物をカテゴライズしているのです。
原始的には、その後、
近付いても襲いかかってこないとわかると、次に見るのは―――
敵でないとすると無害であるか、益をもたらすか―――要するに、味方になるか、否かです。
初めてあいさつを交わした際の、声のトーンや発声、話し方、言葉遣い、口調などから、その人の背景を推し量るわけですね。
もちろん、最初の「視覚情報」に上乗せして、です。
観察力に長けた方であれば、初対面の人と30分ほど会話をすれば、その人の生まれ育ち、生活環境から親兄弟、教育水準まで、おおまかなところは把握できるようです。
逆に、それだけの情報量を人は無意識に発信している、ということですね。
・・・なんだか、いろいろと気を付けなきゃ、と思いますね。
今さら、もう遅いかもしれませんけど・・・。
で、最後の「言語情報」ですが、メラビアンの法則では、たった7%ということでしたね。
これは、言動に矛盾があった際、人はその言葉よりも、視覚、次いで聴覚から得る情報に重きを置く傾向にある、ということです。
さて、これが拡大解釈になると、どうなるか―――?
薄毛はビジネスで損してる?メラビアンの法則「ビジネス活用」
初対面の人物像分析は、先の「視覚情報」「聴覚情報」でほぼ終わっているので、すでにカテゴライズ済みです。
よって、そこから話す内容(例えばプレゼン)は、好印象を与えていれば、その先、よっぽどの矛盾がない限り、好意的に受け止められます(取引が成立するかどうかは、また別要素)。
逆に、好感度が低ければ、相手は警戒状態にある、と見ていいでしょう。
話す内容すべてに、粗(あら)がないかを無意識化でサーチしているわけです。
そして、わずかでも矛盾や不備があれば、さらに警戒レベルを上げてくる、ということになります。
ゆえに、同じ内容を伝えたとしても、第一印象の差で、その後の展開にかなりのへだたりが生じますよ、ということを、企業研修などでは説くわけです。
営業職の方などは、これらは経験則から、よくご存じのことだろうと思います。
だからこそ、業種にかかわりなく、メラビアンの法則は応用されて、あらゆる形で社員教育に採り入れられているのですね。
各種研修で大活躍「メラビアンの拡大解釈」応用
企業研修であれば、レベルによってはまちまちですが、いずれも最終目標は「視覚」「聴覚」「言語」情報を必ず一致させる――ということに尽きます。
その派生でビジネスマナー研修では、もう少し細かく、身だしなみ、しぐさ、服装、言葉遣い等を、その意味から学ぶことになります。
啓発系の研修では、自分の内面を見つめ、自分を知り、自分の可能性を信じることから始めます。
くり返し成功イメージをトレースすることで、どのようなプレッシャーにさらされようと、必要に応じて、安定した精神状態を保てる自分をつくり上げます。
そのことが、やがて、ゆるぎない自信となって、表情・しぐさ・声におよび、易く相手の信頼を獲得することにつながるわけですね。
プレゼンの内容が伴わなければ、ダメですよ
このようなことを、それぞれのレベルに合せて何段階にも分けながら、習得していくわけです。
すると、その中の幾人かは、学んだことの本質を知り、自分の中にうまく取り込み、糧とします。
やがて、ごく小さな成功一つでも経験すると、いい意味でがらりと雰囲気を変えます。
人は、自分に自信を持ったとき、とても伸びやかに才能を発揮されますよね。
その自信が魅力となって、求心力を持つのでしょう。
何ごとも、まず自分に自信を持つこと。
そこから、すべての成功物語が始まるのかもしれませんね。
メラビアンの法則「拡大解釈応用編」の中身
では、メラビアンの法則(拡大解釈版)で、その内訳を、もう少しのぞいてみましょう。
【第一印象を決定づける情報の割合】
◆ 視覚情報(見た目) 55%
(表情・目線・髪型・体形・服装・姿勢・立ち方・歩き方・座り方・態度・・・)
◆ 聴覚情報 38%
(声の大きさ・質・トーン・言葉づかい・早さ・口調・・・)
◆ 言語によるものが7%
(話す内容・話の構成・話題の選択・センス・ユーモア・・・)
ということですが、マナー研修などでは、聴覚と同列に、嗅覚も加えておきたいところです。
良い香りは良い印象しか与えませんが、香りには好き好きがあります。
コロン、オードトワレ、パルファン(香水)のそれぞれの香りのベース、時間による変化、湿度・気温による香りの違いなどに注意して、つける位置、量などを調整することが必要です。
ましてや、人を不快にさせる臭いは、せっかくの好印象要素を半減させるほどの破壊力を持ちますので、
口臭や腋臭、洗濯に失敗したシャツの臭いなど、十分に気をつけてくださいね。
薄毛はビジネスで損してる?「メラビアンの法則と薄毛」
ここまで、まるで薄毛に関係ないようなことばかりと思われるかもしれませんが、実に大ありなのですよ。
なぜかというと、髪の状態というのは、人の印象に大きく影響を及ぼします。
平凡すぎて記憶に残らないような人が、ヘアスタイルを変えたとたん、とってもハイセンスな雰囲気をまとって現れる―――ということは、ままありますよね、
髪が密集していると若々しく、地肌が見え始めると、とたんに年齢を感じさせる、くたびれた印象を与えます。
それほど、髪というのは、印象を大きく変える力を持つ要素である―――ということです。
薄毛となったらなったで、それを個性と割り切り、心の底から気にしないでいられるのなら、大いに結構なのですが、多くの方は、妙に覇気(はき)がなくなり、おとなしくなってしまわれます。
つまり、薄毛の悩みを抱え込んだがために、メンタルに大打撃を受け、そのダメージを引きずって日々、暮らすことになるわけです。
すると、どこか痛々しい「もろさ」が見え隠れするようになり、自信を持っていいはずの場面で、気後れしたような行動をとりがちになります。
自分に自信が持てない、ということは自分を信じることができずにいる状態です。
それでは、たくさんの可能性の芽を、自ら摘むことになりかねません。
人の一生はたかだか80年ほど。
ん~、これからは100歳ぐらいは行くんじゃないの~?
たとえ100歳まで生きるとしても、快適な老後を過ごすためには今が大事です。
ビジネスでの成功も、結婚も、生涯のパートナーも。
うつむいて、歩いていては、チャンスをつかみ損ねます。
うつむくくらいなら、その元凶(薄毛)をさっさと退治して、次の明るいステージへと向かってください。
あなたが自信をもって、楽しく毎日を過ごすと、周りの人も嬉しくなりますよ、きっと。