きちみや

こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。

 

 

今や生活に欠かせないインターネット通販ですが、トラブルの報告も増えています。

 

 

主な内容を見てみると、こういった感じです。

  • 注文した商品と全く違う商品が届いた
  • カード決済で代金を支払ったが、いつまで待っても商品が届かない
  • 低価格の「お試し」で商品を申し込んだが、定期購入契約になっていた
  • 業者と連絡が取れない
  • クーリングオフが使えなかった

 

 

「商品が送られてこない」「ゴミのような商品が送りつけられた」などの詐欺サイトは論外ですが、実はまともな通販サイトでも、トラブルは少なくありません。

 

 

そのほとんどは、消費者側の勘違いや、注意書きの見落としが要因で起きています。

 

 

つまり、ちょっとした気をつけるポイントさえ押さえておけば、何の問題もない、ということです。

 

 

そこで今回は、

 

  • ネット通販でよくあるトラブル
  • ネット通販でトラブルを避けるためのポイント
  • クーリングオフの注意点
  • 詐欺サイトの見分け方

 

こういった内容で、確認していきたいと思います。

 

 

ネットショッピングに不安を感じている方は、いっしょにチェックしていきましょう。

 

 

 

ネット通販でよくあるトラブルとは?



ネットショッピングのショッピングカート


感染症対策のために外出をひかえるようになってから、インターネットでの買い物を利用する人が多くなりました。

 

 

それにともなって、トラブルも急増しているようです。

 

 

国民生活センターによると、

「2020年に入ってから、ネット通販に関するトラブルが相次いでいる」とのことで、注意を呼びかけています。

 

 

どのように増えているのか、その数値をのぞいてみると、消費生活センターに寄せられた相談件数の中で、2020年2月のネット通販に関するものは1万6482件でした。

 

 

それが3月に入ると、2万1383件にはね上がり、

4月~8月にかけては、月に2万4000~2万7000件と、じわじわと増えてきています。

 

 

8月だけの統計を見ても、寄せられた相談全体の33.6%がネット通販に関するトラブルです。

 

 

その中でも特に目立っているのが、

 

  • 「通常より低価格な『お試し』注文したところ、翌月にも同じ商品が続けて送られてきた」
  • 「解約しようとしたら、違約金を請求された上、割引が適用されなくなり、さかのぼって商品代金差額を支払うはめになった」

 

という相談内容です。

 

 

意外に思うかもしれませんが、これらは何も、悪意ある詐欺サイトでのみ起こったトラブルではなく、ごく普通の通販サイトにも共通する「あるあるトラブル」です。

 

 

そんなネット通販のよくあるトラブルとしては、こういうものがあります。

 

  • なぜか翌月も同じ商品が送られてきた
  • 翌月に送られてきた商品が高かった(定価)
  • 翌月に送られてきた商品を返品しようとしたが、断られた
  • クーリングオフで返品しようとしたが、できなかった

 

こういった問題が、起こりがちです。

 

 

では、どうすれば、このようなトラブルを避けることができたのでしょうか。

 

 

サチコ

詐欺サイトに引っかかってしまった場合の対処法は、この後でご紹介しますね。

 

ネット通販でトラブルにならないための対策とは?

 

 

ここでは、ネット通販のトラブルをさけるための対策と注意点を見ていきます。

 

 

通販サイトの販売ページでいろんな商品を眺めていると、特に目を引くのが「初回限定」というデカ文字ですね。

 

 

そこには、私たちのお買い物心をくすぐる、大変「お得」な価格やサービスが提示されています。

 

 

ひときわ目立つ、その「初回限定」の部分だけを見て、お店で物を買う感覚で、ポチッと注文を確定してしまうと、後になって

 

「え、ええっ!? なんでー!?」

 

と、慌てふためくことになります。

 

 

そこで、もう一度、

商品案内のページへと戻ってください。

 

そして、初回限定商品の周辺にある、細かい文字で書かれた文章をチェックしてみましょう。

 

 

お得な「初回限定」商品には、購入条件がついている!?

 

 

「初回限定」には、たいていの場合、何らかの条件が付いています。

 

 

その条件(内容)は、商品ページに必ず書かれているので、購入する側(私たち)は、そこをしっかりとチェックしておく必要があります。

 

 

「初回限定」などのお得なサービスは、販売会社の善意の奉仕活動ではありませんので、必ずビジネス成果に結びつけようとする、働きを担っています。

 

 

サチコ

ちなみに、これは悪いことではなく、まともな営業活動です。

 

「初回限定」のよくある条件とは?

 

 

「初回限定」で購入できる商品には、どのような条件が付いているのでしょうか。

 

 

 

よくある条件のパターンとしては、

 

  • 「定期購入への申し込み」が条件
  • 「定期購入への申し込み+最低購入回数あり」が条件

 

絶対というわけではありませんが、こういった条件が付いてることが多いです。

 

 

つまり、「初回限定」は、定期コースを申し込んだ人用のサービスなわけです。

 

 

なので、初回限定の商品を申し込むということは、定期コースに申し込んだことになります。

 

 

よし子ちゃん

だから、翌月も商品が届いちゃうんですね・・・

 

サチコ

そういうことです。

 

ネット通販でのトラブルのほとんどが、この定期購入絡みで起こっています。

 

 

よし子ちゃん

そうっ、そうなんですよ!

私も前にだまされたことありますっ!

 

マリエさん(困惑)

だまされたんじゃなくって、それ、単なるあなたのミスだから。

 

まともなネット通販サイトではキャンペーン価格の適用(購入)条件は必ず書かれています。

 

 

サチコ

そのように法律で決まっています。

 

要するに、そこさえきちんと読んでいれば、何の問題も起こらない、ということです。

 

 

こうして見ると、(まともな)ネット通販でのトラブルは、私たち購入者側の不注意が原因で起こっていることも多い、ということになります。

 

 

よし子ちゃん

・・・・・・。

 

「文字を読むのが苦手」という方も、

ネットショッピングで注文する際には、販売ページの隅々まで、あら探しするつもりでチェックする必要がありそうですね。

 

 

「初回限定」はワナ?

 

 

定期コースと結びついてトラブルの多い「お試し」や「初回限定」などの割引キャンペーンは、お客をおびき寄せるワナなのでしょうか?

 

 

  • ネット通販でトラブル続出!
  • 「お試し」「初回限定」割引に要注意!
  • 知らない間に定期コースを契約してた!?

 

――――などなど、

こうしたトラブル情報を耳にすると、ネット通販のキャンペーン自体に、あやしさ満点、悪いイメージを持ってしまいます。

 

 

なぜ、こういったキャンペーンが用意されているのでしょうか?

 

 

たとえば「初回限定」を見てみると、

このキャンペーンは継続使用する商品が対象になっていることが多いようです。

 

 

つまり、一定期間、使い続けることで効果がわかる商品ということですね。

 

 

マキ

化粧品とか、健康食品とかね~。

 

よし子ちゃん

育毛剤やヘアケア商品も、ですね。

 

私たち購入する側も、より良い商品を探しているわけなので、初めて購入する商品には、これまでと違う効果を期待しているわけです。

 

 

実際に使ってみて「あ、これいいかも!」となれば、そのまま使い続けますよね。

 

 

また、すぐに効果がわからなくても、「そのうちに効果が出るかも!」と思えば、期待を込めて、使い続けますよね。

 

 

メーカー側は、そんなふうに末永く愛用してくれそうなお客の掘り起こしのため、「初回限定」というキャンペーンを張っているわけです。

 

 

マキ

ワナといえば・・・ワナ?

 

よし子ちゃん

見込み客への手厚いサービス、ってことですか?

 

サチコ

まずは、手に取って使ってみてほしい、ってことですね。

 

 

つまり、もともと長く使ってくれる人を対象にした「初回限定」特典なので、条件に含まれる「定期コース」への申し込みは、問題どころか、むしろ、改めて定期コースへ申し込む二度手間を省く、気の利いサポートなのですね。

 

 

よし子ちゃん

・・・ふ~ん・・・。

 

マキ

それに「初回」ってことは・・・。

 

サチコ

はい、初回とは、次回があるからこその初回ですね。

 

 

ただ、その適用条件を「うっかり」見落としていると、後になってびっくりしたり、消費生活センターに相談することになってしまうわけです。

 

 

マキ

初回限定の安い商品のみが欲しい、というお客はお呼びでない、ということなのね~。

 

よし子ちゃん

・・・・・。

 

ちなみに、

「お試し」キャンペーンなどは、試してみてから購入を決める、との意味合いが大きいのですが、解約手続きが必要なことがあります。

 

そのまま放置していると、自動的に定期コースに移行する、というパターンもあるので、注意が必要です。

 

お試しを申し込む際に、そういう流れに同意する文章に、(よく読まずに)チェックを入れていたりする人が多いです。

 

一例を挙げると、

 

アマゾンのプライム会員などは、お試し利用していると、一定期間が過ぎると、自動的に会費が発生するようになります。

 

プライム会員になりたくない場合、自分から「やめる」というアクションを起こさなくてはなりません。

 

 

「初回限定」の条件ってどこに書いてるの?

 

 

「初回限定」特典での購入条件は、いったい、どこに書かれてあるのでしょうね?

 

 

できれば、見逃さないくらい大きな文字で、書きなぐっていてほしいものですが、そうもいかないようですね。

 

 

販売業者側もトラブルは避けたいので、以前よりも、はるかに読みやすく、わかりやすいように書かれています。

 

 

よし子ちゃん

そうですかぁ~?

どこに、そんなこと書いてあるんですか~っ?

 

 

とりあえず、「初回限定」特典の派手な文字が躍る、その周辺を眺めてみてください。

 

 

おそらく下側辺りに、やや小さな文字で書き添えられているはずです。

 

 

サチコ

※の付いた文章が見当たりませんか?

 

小さくとも、きちんと記されていますので、必ず読んでください。

 

 

特に「※」の部分は、大事なことが書いています。

 

 

サチコ

ここを見落とすと、後で慌てふためくこととなりますよ。

 

POINT

  • 「初回限定」の条件をしっかりと確認しよう

 

 

ネット通販トラブルをさけるためのポイントとは?

 

 

では、実際、どういう点に注意すれば、ネット通販のトラブルをさけることができるのでしょうか。

 

 

いくつかのポイントを見ていきます。

 

 

「単品購入」か「定期購入」かを確認する

 

確認事項を調べる



化粧品や育毛剤などの日常ケア用品は、長年使い続けることを想定して、販売されます。

 

 

そういった商品をネットで購入する場合、「単品購入」もしくは「定期購入」という二つの購入方法が用意されています。

 

 

1回きりの購入(単品購入)でもいいのか、もしくは、継続した購入(定期購入)が条件なのかを、まず確認する必要がありますね。

 

 

「単品購入」の場合

 

 

単品購入というのは、1回きりの商品購入、ということです。

 

 

サチコ

例えば、このような感じです。

 

【広告例】

  • 「1万円の育毛剤が、初回限定で30%OFF。送料無料」
  • 「2回目以降は通常価格の単品購入。送料500円」

 

これ以外の条件が記されていなければ、

この育毛剤の初回限定価格は、

 

  • 1万円の30%割引
  • 送料無料

 

ということで、総額7,000円で育毛剤1本を購入できます。

 

 

使ってみて気に入れば、また改めて注文して、商品を買うことになります。

 

 

ただし、2回目以降は通常価格となります。

 

  • 通常価格1万円
  • 送料500円

 

「1万円+送料」でなので、2回目からは注文ごとに10,500円で育毛剤を購入します。

 

 

いちばんシンプルで、間違いの起こりにくい売買取引ですね。

 

 

サチコ

実際のお店でお買い物するのと同じですね。

 

 

【単品購入のメリット】

 

  • 1回ごとの取引なので、トラブルが起きにくい。
  • 自分のペースで購入できる

 

 

【単品購入のデメリット】

 

  • 毎回、注文手続が必要
  • 継続して使い続けても、割引などの特典がないことが多い
  • 買い忘れることがある

 

 

「定期購入」の場合

 

ネットショッピングをする女性



定期購入(コース)とは、

1回注文すれば、その後、同じ商品が定期的に届けられる購入方法ですね。

 

 

単品での購入よりも、さまざまな特典が付けられており、商品を気に入って長く使う方にはおすすめの、

「もっともお得な購入方法」です。

 

 

ただ、「定期」という購入方法は、自分から解約を申し出ない限り、ずーっと商品が送り届けられます。

 

 

使っている内に「もう、いらない」と思った場合は、販売会社に解約の手続きを申し込むことを、忘れないようにしましょう。

 

 

サチコ

長期の出張や海外旅行、入院などの予定があれば、一時停止の手続きをお忘れなく

 

マリエさん(困惑)

引っ越しの場合は、配送先住所の変更もね。

 

前述したように、「初回限定〇〇」には適用条件として、この定期コース契約が入っていることが多いので、購入前には、よく販売ページを読んで、確認しておきましょう。

【広告例】

  • 「1万円の育毛剤が初回限定、今なら50%OFF。送料無料。」
  • 「毎月定期コースなら、ずっと20% OFFで送料無料お届け。」
  • 「※初回限定価格での購入には、毎月定期コース契約の上、最低4回の購入が必要です」

 

例えば、このような広告の場合、注目するべきは「※」の部分ですね。

 

 

たいていは派手な文字の下側に、小さな文字での注意事項となっています。

 

 

初回限定で購入を申し込んだ時点で、定期コース契約を結んだことになります。

 

 

サチコ

もちろん、注文確定する前に、意思確認のための画面は出てきますよ。

読んでくださいね。

 

 

定期コース商品お届け例

 

 

1本1万円の育毛剤が、

初回は、50%OFFの5,000円で商品が送られてきます。

 

 

ですが、「毎月定期コースで最低4回の購入」が条件となっていますね。

 

 

2回目以降は20% OFFということなので、2回目、3回目、4回目と、各8,000円の支払いが必要となります。

 

 

サチコ

つまり、こうなります。

 

初 回  5,000円

2回目  8,000円

3回目  8,000円

4回目  8,000円

―――――――――――

合計  2万9,000円

 

 

定期コースでは送料は無料となるので、4回目の商品お届け時点で、合計29,000円のお買い上げ、となります。

 

 

マキ

えっと、1本あたりいくらかしら・・・?

 

これを見ると、定価1万円の育毛剤4本を、1本あたり7,250円で入手することができた、ということになりますね。

 

 

いいかも♥

定期購入がやっぱりお得ね~

 

サチコ

そういうふうに設定されていますからね。

 

定期コースとは、商品ごと、販売会社ごとに、「長く愛用してほしい」という願いをこめて、さまざまな形での特典が設けられています。

 

 

いずれにしても、購入者にとって一番リーズナブルな購入方法になるように、設定されています。

 

 

それが、「定期購入(コース)」です。

 

 

マキ

じゃあ、どうしてトラブルが多いの・・・?

 

ここで生じるトラブルとは、

初回限定特典の条件である、「※」の文章を見落としたがために生じる、

「そんなの、知らなかったよ・・・」

という、パターンです。

 

 

よし子ちゃん

だって・・・気づかなかったんですもん・・・

 

初回限定で安く商品を入手したところ、翌月にも同じ商品が送られてきて、びっくり、ということですね。

 

 

よし子ちゃん

うう・・・ええ、まあ・・・はい。

 

サチコ

消費者センターでも、もっとも多い相談内容の一つだそうですよ。

 

特に、成人となったばかりの方は、小さな文字の注意事項ほど、しっかりと読む習慣をつけてくださいね。

 

 

【定期購入のメリット】

 

  • 単品購入よりも割安で購入できる
  • 新商品の情報を一早く入手でき、サンプルプレゼントなど、特典がある
  • 定期的に商品が送られてくるので買い忘れがない
  • 毎回ごとの注文手続が不要

 

 

【定期購入のデメリット】

 

  • コースをやめる際、解約手続きをしなければいけない。

 

 

よし子ちゃん

え、これだけ?・・・ですか?

 

定期コースだと毎月、決まったお届け日があるので、解約手続きは「お届け日の〇〇日前までに」という決まりがあります。

 

 

よし子ちゃん

え、解約できなくなるんですか!?

 

マキ

できるわよ。できるけどねぇ~・・・

 

その「〇〇日前まで」を過ぎてから、解約手続きをした場合、その月の商品は、届けられてしまいます。

 

 

「もう、いらない」商品であっても、その月の定期分は購入することになります。

 

 

愛用者のための定期(コース)購入ですから、デメリットというと、

 

  • 「解約手続きを自分でしなければならない」
  • 「商品お届け日の〇〇日前までに解約手続きを行う」

 

ということぐらいですね。

 

 

では次は、返品を含めた解約手続きについて、見ていきましょう。

 

 

サチコ

ここは、とっても大事ですよ

 

ネット通販はクーリングオフはダメ?解約(返品・返金・交換)手続き







欲しくて注文した商品ですが、実際に使ってみると、

 

「思っていたものと違った」

「肌に合わなかった」

 

という場合があります。

 

 

そんな時、返品や解約はどうすればいいのでしょうか。

 

 

マキ

返品できなかった、ってコ多いわよ~

 

よし子ちゃん

私も、できませんでした・・・

 

 

まず、ここで知っておくべきは、

ネット通販はクーリングオフ制度の適用外だ、ということです。

 

 

マキ

ええ~っ、ホントに? 知ってた・・・?


よし子ちゃん

はい、知ってました。

前に返品しようとした時、言われましたから・・・


サチコ

このことは、意外と知らない方が多いようですね。

 

 

ネットショッピングで購入したものについては、

 

「クーリングオフ」は使えない

 

ということを、きっちり覚えておきましょうね。

 

 

マキ

じゃあ、どうすればいいの?

 

クーリングオフの代わりの「返品特約」

 

 

ネットショッピングではクーリングオフは使えませんが、販売業者が独自で設けている「返品特約」がありますので、そちらをチェックしておきましょう。

 

 

返品特約とは、「返品の可否と返品可能な場合の条件」のことです。

 

 

もし、ここで「返品不可」と明記されていれば、返品はできません。

 

 

もし、ここに「いつでも解約可能」とあれば、使ってみて商品が合わなかった場合、定期コースを解約できます。

 

 

返品特約に書いてあることが、すべてです。

 

 

マキ

え、じゃ、じゃあ、返品できるかどうかは、販売業者次第ってこと?


サチコ

そういうことになりますね。

 

なので、返品特約は購入前に、じっくり読んでおきましょう。

 

 

マキ

え、じゃ、返品特約が書いてなかったら?

 

返品特約はきちんと書いておくこと、と法律で義務付けられています。

 

① 販売サイトやカタログ内に、必ず「返品特約」を明示しておくこと

② ネットショップの場合は、注文を確定する前の確認画面にも、返品条件を記載すること

 

引用元:国民生活センター 消費者トラブルQ&A

 

こういう決まりになっています。

 

サチコ

国内のまともな通販サイトなら、きちんと記載していますよ。


マリエさん(困惑)

でも、詐欺サイトでも記載はしてるわね、「返品不可」で。

そうじゃなくても、連絡とれないだけでね・・・。

 

もし、返品特約が出ていないような場合

仮に商品に問題があれば、クーリングオフと同じように、(商品到着日を含んだ)8日以内であれば、返品が可能となります。

 

 

でも、そのような怪しいサイトでのお買い物はやめておきましょう。

 

 

マリエさん(困惑)

たぶん、お金は返ってこないし、連絡さえつかないかもね。

 

POINT

  • ネット通販ではクーリングオフは使えない
  • 返品特約に従って、返品・解約が可能かどうか確認しておく

 

 

返品特約でも返品できないことは多い?

 

 

返品特約の中身をのぞいてみると、

 

  • 「販売業者側の不備が原因の返品」
  • 「購入者側の都合による返品」

 

この二つに絞られます。

 

 

そして、それに関する「返品可能な受付期限」「返品可能条件」などが、いろいろと記されています。

 

 

受け取った荷物は、すぐに中を確認するようにしてください。

 

 

では、まず「販売業者側の不備が原因の返品」から見てみましょう。

 

 

販売業者側のミスによる返品の場合

 

 

「販売業者側の不備(ミス)による」というのは、荷物が到着して、

 

箱を開けたところ商品が壊れていた

 

などといったケースで、購入者が商品を受け取る以前に、商品に不良や欠陥がある場合のことです。

 

 

こういったケースでは、商品にもよりますが、国内のほとんどの販売サイトが、送料も含めて全額返金か、商品の交換に応じています。

 

 

マキ

そりゃ、壊れた物なんて交換してくれなきゃ、困るじゃない。

 

ですが購入者側も、これに対して、やっておくべきことがあります。

 

 

【宅配で荷物受取のときの注意】

 

  • 宅配業者から荷物を受け取った際、箱(梱包)が壊れていないことを確認
  • 箱が壊れている場合、宅配業者といっしょに中の商品に影響がないことを確認

 

箱が壊れていたり、破れがあった場合、それだけの衝撃が加わるようなことが荷物に起こった、ということですから、きちんと中を確認した上で、問題なければ荷物を受け取りましょう。

 

 

ここでのポイントは、

宅配業者の立会いの元で箱オープンということです。

 

 

マキ

それ、箱が押しつぶされた様子があったり、破れてたら、ってことよね?

 

サチコ

明らかに、荷物が変な感じになってたら、ね。

 

【荷物を受け取ったあとの注意】

 

荷物を無事受け取った後も、やっておくことがあります。

 

  • すぐに箱を開けて、中身を確認する
  • 注文品がそろっているか
  • 商品に不良がないか
  • 納品書の内容は間違っていないか

 

仮に、送られてきた商品に不備が見つかった場合、それ以上の商品の開封はしないこと。

 

 

サチコ

開封してしまったら、返品できないことがあります。

 

送られてきた商品に不備が見つかったなら、できるだけ早く販売業者に連絡を取り、対処してください。

 

 

自分の都合で返品したい場合

 

 

自分の都合というと、「わがまま」な感じがしますが、思っていたのと違うとか、肌に合わないなど、きちんとした理由で返品したいこともありますよね。

 

 

そういう場合は返品できるのでしょうか。

 

 

答えは、やはり返品特約による、です。

 

 

マキ

やっぱりね・・・。

 

ですが、基本的に、

返品できないものと考えておいてください。

 

 

返品特約に「返品不可」となっていれば、返品はできません。

 

 

よし子ちゃん

はい・・・、返品できませんでした・・・。

 

マリエさん(困惑)

あなた、いったい何、買ったの?

 

よし子ちゃん

・・・安かったんです。最初だけ・・・。

 

で、では、返品可能なケースを見ておきましょう。

 

 

消費者の都合で返品できる場合の条件とは?

 

 

各販売サイトで記されている「返品特約」を眺めてみると、販売業者側の不備以外で、返品可能な条件として共通しているのが、こちらです。

 

  • 開封していない商品
  • 期限内に返品手続きの連絡があった場合
  • 返品の際の送料は消費者が負担する

 

となっています。

 

 

未開封の商品でも、期限が過ぎれば返品不可となりますので、気をつけてください。

 

 

また、一度使った商品は返品できません。

 

 

これは実際のお店で購入した場合でも同じことですので、非常に残念ではありますが、特に問題ありませんよね。

 

 

よし子ちゃん

・・・あきらめてください。

 

「こんな場合は返品できる」という例外

 

 

なお、ネットショッピングの場合、こういった例外もあります。

 

 

返品特約については、販売サイトの中だけでなく、最終的に注文を確定する申し込み画面にも、わかりやすく表示しておかなくてはなりません(特定商取引法)。

 

 

もし、申し込み画面に返品特約が記されておらず、返品不可とも書かれていない場合は、商品受取日を含めて8日以内であれば、送料は自己負担ですが、返品することができます。

 

 

解約(返品・交換)手続きについては、いろいろと制約がありますので、購入前には、必ず確認するようにしてください。

 

 

また、後々の水掛け論のようなトラブルを避けるためにも、

 

  • 注文した内容
  • 業者からのメール
  • 受注番号
  • 確認画面

 

これらは、すべて印刷やスクリーンショットなどで保存しておくように、習慣づけるといいですね。

 

 

POINT

  • 個人の都合での返品は基本できない
  • 個人の都合による返品が「返品特約」によって可能な場合もある
  • 「返品特約」によって返品可能な場合も、返品期限が設けられている
  • 送料は自己負担
  • 開封した商品は返品できない場合が多い

 

 

クレジットカード会社の返金処理は誰がするの?



クレジットカード決済



クレジットカード決済で、購入した商品を返品した場合、クレジットカード会社については、どのような手続きを取ればいいのでしょうか。

 

 

さるん

ほっとく~♪

 

サチコ

はい、よくできました。

 

よし子ちゃん

え、ホントに・・・?

 

特に、何もすることはありません。

 

 

クレジットカードで商品を購入し、その後、返品手続きを行った場合、返金処理は、加盟店である販売業者側が行います。

 

 

また、クレジットカードを通して返金されるまでは、通常1~2か月程度の時間がかかりますが、決済日や、返品のタイミングなどによって変わってきます。

 

 

いずれにしても購入者は、引落としのタイミングでクレジットカード明細を見て、きちんと返金処理がなされたか確認すればいいだけです。

 

 

ただし、詐欺サイトや海外の怪しいサイトだった場合、返金処理を放置され、お金だけが相手に渡ってしまうケースが見られます。

 

 

マキ

というよりも、連絡さえつかないよね・・・。

 

マリエさん(困惑)

連絡ついても、「商品はそちらで処分してください、新しいものを送りなおす」とか言って、

時間稼ぎして、そのまま放置だったりね・・・

 

詐欺サイトへの支払いを止める「抗弁権」

 

 

詐欺サイトや海外の怪しいサイトだった場合、連絡がつかなかったり、返品手続きの意思を伝えた後も、放置される可能性も高いと思います。

 

 

販売業者と連絡がつかなかったり、対処してもらえない場合は、クレジットカード会社に販売業者側への支払いを停止する手続きを取るべきでしょう。

 

 

サチコ

これを抗弁権と言います。

 

  • 商品が送られてこない
  • 商品が不良品もしくは破損していた
  • 商品が見本やカタログとは違った

 

このような場合に、被害を最小限にとどめるための手段の一つで、「支払停止の抗弁権」というものです。

 

 

抗弁権って、どういうもの?

消費者と販売業者との間の売買契約上のトラブルを理由に、クレジットカード会社への支払いを一時的に拒む権利です。

 

 

販売業者との契約を破棄できるものではありませんが、販売業者へお金が支払われるのを止めることができます。

 

 

ただし、いろいろと条件があり、一括払いや、総額4万未満では適用外となります。

 

 

「抗弁権」について詳しくは、

一般社団法人日本クレジット協会HPに、記されています。

 

 

悪質な詐欺サイトってどうやって見分けるの?







悪徳業者が運営するサイトや、詐欺サイト(国内外)での被害を最小限に食い止める、もしくは取り返すというのは、とても難しく、結局、泣き寝入りとなってしまうケースがほとんどです。

 

 

一番の防衛策は、そういう怪しいサイトでお買い物しないことですが、どうやって、それを見分ければいいのでしょうか。

 

 

見分ける方法はあるのでしょうか。

 

 

消費者庁のHP記載の注意点を参考に、見ていくとしましょう。

 

 

悪質な通販サイトを見分けるポイント

 

 

① 正確な運営情報が記載されていない。

 

運営者氏名・住所・電話番号がでたらめな場合、連絡がつかない。

 

 

一般的な通販サイトでは、「特定商取引法に基づく表示項目」を見ると、業者の所在地、連絡先、販売責任者名などを確認することができます。

 

 

サチコ

販売サイトの下の方に載っていますよ。

 

② 正規販売店の価格よりも極端に安価

 

これに引っ掛かって詐欺にあうのですが、嬉しくなるほど安価な場合は、怪しんでください。

 

 

サチコ

模倣品の可能性が非常に高いです。

 

③ 日本語の表現に違和感がある

 

悪質な通販サイトは、一見、国内の普通のサイトを装っていますが、その多くが海外の通販サイトです。

 

 

詐欺グループに日本人がいれば、判別が難しくなりますが、文法や言い回しなどに不自然な感じがあるならば、すぐにサイトから離脱しましょう。

 

 

マキ

いかにも翻訳機能を使った不自然さ、とかね。

 

④ 支払の方法が銀行振込のみで、クレジットカードや後払いなどの、支払い方法の選択肢がない。

 

支払方法が銀行振込のみで、特に個人名口座の場合は、ダメです。

 

 

振り込んだが最後、商品が届かないか、ゴミ(模倣品)が送られてくるだけです。

 

 

銀行振込の場合は、入金と同時に引き出されている可能性が高いので、後になって、お金を取り戻すことは非常に難しいです。

 

 

それでも、できるだけ早く最寄りの警察署か、消費生活センター(局番なし「188」)に連絡を取り、

 

 

振込先の金融機関に対して、販売業者側の銀行口座の凍結を依頼しましょう。

 

 

あなたの行動が、それ以上の被害者を出さないための、一助となるやもしれません。

 

 

クレジットカードで支払った場合は、実際に相手側に支払われるまで猶予があるので、気がついた時点でカード会社に連絡を取り、支払いを止める手立てがないか、問い合わせてみましょう。

 

 

こういう事態も想定して、販売業者とのメールや電話でのやり取り、クレジットカード明細、振込記録など、あらゆる書類、資料は保管しておくことを心がけておきましょうね。

 

 

消費者ホットラインについて詳しくは、消費者庁HPをご覧ください。

平日バックアップ相談(国民生活センター)

消費者ホットラインが話中でつながらない場合、国民生活センターの「平日バックアップ相談」もご利用いただけます。

電話番号:03-3446-1623

受付時間:平日の10時~12時/13時~16時

 

参照元:独立行政法人国民生活センター消費者ホットライン


 

まとめ



安全にネットショッピングする方法



ネット通販でトラブルを未然に防ぐためにも、私たち消費者側が気をつけておくべきポイントを、整理しておきたいと思います。

 

 

★ 特定商取引法に基づく表示記載があるか、確認する

 

販売業者の所在地や連絡先、販売責任者名などが記されています。

 

 

★ 初回限定特典には、必ず条件があるので、確認しておくこと

 

単品購入か定期購入かを、きちんと見ておきましょう。

 

 

★ 定期購入の場合、「最低〇回の購入」という縛りがないか確認

 

肌に合わなかった時のために、途中解約できるのかも、販売会社に問い合わせておきましょう。

 

 

★ クーリングオフは使えないが、返品特約で返品可能な場合もある

 

返品の条件や期限は販売業者によって違うので、必ず確認しておきましょう。

 

 

★ 届いた商品は、すぐに梱包を開け、商品に不備がないことを確認する

 

納品書の内容と届いた商品が違っていた場合は、販売業者にすぐに連絡して、対処してもらいましょう。

 

 

★ 受注番号や確認画面、販売業者からのメールなどは保存しておく。

 

何らかの問題が起こった場合に、必要となる書類であったり、自分の訴えの正当性を裏付ける証拠となりますので、必ず保存するように心がけましょう。

 

 

さるん

な~んもない、ってわかってから捨てるんだって~。

 

こういったことを、ちょっと頭の片隅に置いておけば、

 

「えっ、そんな・・・!」

 

と、青ざめる事態は避けることができるかと思います。

 

 

また、悪質な詐欺サイトなどは、

「悪質通販サイトを見分ける4つのポイント」で、ほぼ、回避できるのではないかと思います。

 

 

とにかく、妙に安すぎる買い物は、結局、高くつくということです。

 

 

本当に欲しいものは、正規のお店で対価を払って手に入れてください。

 

 

そうすれば、そのお店が、さらに良い品を創り出す力となります。

 

 

それに、正当な金額を払って手に入れたものは、愛着がわきますし、あなたのステータスとなりますよ。

 

 

マキ

ね、あれ・・・だ、だれに言ってると思う?

 

よし子ちゃん

え、いや、あの・・・

 

さるん

さるんは、いつだってホンモノのバナナを食べてるよっ