きちみや

こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。

 

 

誰でも、安くて良い品を求めますよね。

 

 

同じメーカーのものならば、より安価なほうがいいに決まっています。

ただし、同じならば・・・です。

 

 

昔、少しでも「安くて良い品を消費者にお届けする」という理念で、小さな店を日本最大の小売業にまで成長させ、一時代を築いたスーパーマーケットもありましたね。

 

 

素直にその「安さ」を信じてお買い物を楽しめたのも、古き良き時代の、昔話となってしまいました。

 

 

そうは言っても、安いに越したことはないけれど、お薬だけは、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

 

 

では、安く買える「個人輸入の薬は成分が不明」なワケを見てまいりましょう。

 

 


今の時代「安い」には、それなりのワケがある!?







扱う物はそれぞれ違えど、各業界のバイヤーの方々とお話していて、共通して口にする言葉が「安い、にはそれなりのワケがあるんだよ」ということです。

 

 

そのワケというものが、「生産者側へのしわ寄せ」となっているのか、それとも「消費者側へのしわ寄せ」となるのか、という違いなだけで、どこかに無理が生じての「安さ」なんだ、ということだそうです。

 

 

マリエさん(困惑)

今はもう、低価格を競う余地はないのかもしれませんね。

 

例えば、大手ショッピングサイトの「値引き」や「送料無料」が販売者側へ過度な負担を強いている問題なども、その一端ですよね。

 

 

でも、その負担をかわすために、商品の質を下げていたとすると、知らずに購入する私たち消費者にとっては大きなデメリットでしかありませんよね。

 

 

ましてや、それが食品やお薬など、口に入れるものだとすると・・・。

 

 

道徳観の欠落した人や会社を介した時、知らされることのない、商品の安さの「ワケ」が怖いですね。

 

 

個人輸入の薬は成分が不明?道徳観なんて国によって全く違うんだ

 

 

国や文化によって、その倫理観や道徳、ものの考え方はまったく違うんだね―――ということを、ニュースなどでたびたび思い知らされる昨今です。

 

 

サプリメントや医薬品の入手方法ですが、インターネットを利用し、個人輸入や小口・並行輸入品を購入すると、確かに安く手に入れることができます。

 

 

ただ、その安価で入手した商品が、正規品であるならば問題ありません。

 

 

また特許の切れた正規品と同等の成分内容の薬(ジェネリック)であっても、問題ありません。

 

 

ただし、その薬の成分がどのようなものなのかは作った会社の人間にしかわかりません。(内容・成分以外、正規品とまったく見分けがつかないものなど、カンタンに偽造してしまうそうです)

 

 

その会社というのは海外の会社であって、日本国民を健康被害から守るための「法律」の及ばない場所での製造です。

 

 

どこの国のだれに製造を依頼し、どのような施設で、どのようなものを原材料に、どのような製造過程を経て製品化したものなのか。

 

 

また有資格者が先進国基準の法律に則って検品したものなのか否か。

 

 

その有資格者とは、何をもって資格者なのか。

 

 

商品パッケージはどこでしたものなのか――など、明らかであればいいのですが、なかなか難しい問題です。

 

 

結局、消費者がそれを確認する術(すべ)はないのです。

 

 

個人輸入の薬は成分が不明?奇妙で愉快で皮肉な事件

 





外国人観光客でにぎわう日本ですが、特にアジアからの観光客は、こぞって日本の薬局で「ホンモノ」の「日本製の薬」を山のように買って帰ります。

 

 

おそらく、日本人がネットで購入する、輸入品の安価な薬を「製造・販売している国」の方々が、わざわざ日本の薬を買い求めにやって来ることを、不思議に思ってください。

 

 

なぜ、彼らは、高価であるはずの日本の医薬品をそうまでして求めるのでしょうか。

 

 

また、ニュースになるのは氷山の一角に過ぎないのでしょうが、こういった事件も、今では珍しくもありません。

 

・2018年12月。日本の医薬品卸売会社の社長と中国籍の従業員とが共謀して、日本製の医薬品を、許可を得ずに個人客(男性2人・・・バイヤーかもしれませんね)に販売する目的で、大量に保管していたとして逮捕されました。

 

・2018年5月。中国人留学生ら9人が、中国人観光客への販売目的で医薬品を保管していたとして、医薬品医療機器法違反(販売目的貯蔵)容疑で逮捕されています。

 

今に始まったことではない、このような事件の背景を、「お薬もネットで買うほうが安いから」とクレジット決済する前に、クリックするその指を止めて、ちょっと考えてみてください。

 

 

その購入しようとするお薬を製造・販売している人物は、その薬を、自分の家族に使わせるでしょうか?

使わせないと思います。

 

 

その人物は、自分を含め家族や親族に、どのような薬を使わせるでしょうか?

 

 

安心・安全な正規の薬を使わせますよ。

あるいは、日本の薬事法のもと日本国内で販売されている安全な薬を使わせるでしょう。

 

 

「そんなこと・・・」と笑って否定してしまわないでください。

 

 

日本では考えられないことが、他の文化圏では平然と行われることは、多々あります。

 

 

良く言えば、混沌とした時代からの、生き抜くための「たくましさ」でもあるのでしょう。

 

 

「自分の身は自分で守る」というのが、世界(日本以外)の国々の常識であり、厳しい現実でもあります。

 

 

安価な輸入医薬品を買う前に、思い出そう「健康被害」はルシアン・ルーレット








スーパーなどで、食品を購入する際、原産国や製造国などのチェックをしませんか?

 

 

一時期、死者も出るようなひどい事件が頻発して以来、「自分と家族の身の安全は自分が守る」という意識が芽生え、大切な家族をできるだけ危険にさらさぬよう、敏感になった方は多いと思います。

 

 

その危機回避能力を、ぜひとも、自分自身にも働かせてくださいね。

 

 

家族の健康はもちろん大切ですが、あなた自身も家族や周囲の人間にとっては、とても大切な存在なんだと、認識してください。

 

 

食品よりもはるかに影響をもたらす「お薬」です。

 

 

口に入れ、体に溶け込み、作用するものですから、まずはクリニックで診察を受け、あなたに合ったものを、なお且つ、製造過程が明らかで、効果のはっきりしたものを服用してくださいね。

 

 

薬はクリニックを通して購入することで、クリニックに責任が生じます。

 

 

仮に、何ごとか起こったとしても、クリニックが対処してくれますし、法律があなたの味方をしてくれます。

 

 

このように少々の差額で、大きな安全を買ってください。

 

 

それで命と美が守られるなら――安いものでしょ?