こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
抜け毛が増えて、しばらくの間は育毛剤などでケアを続けてきた方も、
「おでこが少し広くなったかも」と感じ始めると、いよいよ本格的な薄毛対策を考え始めます。
つまり、病院での薄毛治療です。
そうなると、どこの病院で診てもらえばいいのか、悩みますよね。
薄毛専門のクリニックへ行くべきか、一般病院で診てもらうか・・・。
「薄毛クリニックは、行ったことないし、何だか敷居も高い」
「駅前の皮膚科なら行きやすいし、いろんな病気の人に紛れて治療するので、通っているところを見られても何かと言い訳が通りそうだ」
「いや、でも、薄毛専門クリニックのほうが専門度が高いか・・・」
「いや、しかし、でも―――」 |
という感じで、いろいろと悩んだ末、とりあえず近所の病院で診てもらうことにした場合、何科の病院に行くのがベストでしょうか?
今回は、一般病院で薄毛を診てもらうための注意点や受診の心得などをチェックしていきたいと思います。
病院で薄毛や抜け毛を診てもらうなら何科がベスト?
まず、近所の病院で薄毛や抜け毛の相談をするなら何科に行くべきでしょうか。
薄毛や抜け毛は、頭皮と密接な関係にあるため、皮膚科の領域です。
まっすぐに皮膚科クリニックを目指しましょう。
ただし、大きな病院ではなく、街の診療所のような個人病院に行ってください。
確かに、大きな病院のほうが、いろいろと高度な技術がありそう、と考えてしまいがちですが、いきなり大病院へ行ってはいけません。
ここは選択の余地なく、 個人病院(診療所)です
これは、薄毛以外の別の症状であっても、同じです。
薄毛・抜け毛で大きな病院に行ってはダメな理由とは?
大きな病院にいきなり行っても、まず受け付けてもらえません。
そういう病院は、かかりつけ医からの「紹介状」がなければ、原則として受診できないことになっています。
この紹介状には、病名や症状および治療経過、処方、これまでの検査結果など、患者の病状に関する情報を記載しており、「診療情報提供書」とも呼びます。
ただ、紹介状がなければ絶対に拒否されるのかというと、そうでもありません。
どうしても、ということであれば診てもらうことはできますが、
紹介状を持参していない場合、
「選定療養費」という名目で、別途料金が徴収されます。
特定療養費と書かれていることもあります
【余分にかかる費用とは?】
要するに診察代とは別に、
初診の場合
⇒税別5,000円(歯科3,000円)~
再診の場合
⇒税別2,500円(歯科1,500円)~
これを選定療養費として別途、支払わねばなりません。
病院間の役割分担のようなものですね。
こういう決まり事があるんです
|
このような理由から、
薄毛や抜け毛トラブルで、いきなり大病院に行くのはおすすめしません。
はっきり言って、高くつきます
もし、診てもらったらどうなる?
別途料金がかかってもいいので、診てもらおうとすると・・・
おそらくですが、
問診票を書いていて提出した後、看護師さんがやって来て、個人病院の皮膚科に行くよう、強くうながされると思います。
そもそも薄毛(AGA)は、体質をともなう生理現象と言われています。
つまり、薄毛は病気ではないんです
ただ見た目に影響を及ぼすために、(人によっては)生活の質がいちじるしく低下してしまう、というだけの話なのです。
薄毛で生命は脅かされないので、
多発型の円形脱毛症などでない限り、大病院では相手にしてもらえません。
ということで、
普通の病院で薄毛治療をするなら、個人病院の皮膚科に行きましょう。
薄毛・抜け毛を皮膚科で診てもらうメリットとは?
薄毛は病気とは見なされていないなら、行くだけムダか、と言うと、そうでもありません。
実は、薄毛や抜け毛の原因はさまざまです。
【よくある皮膚トラブルからの抜け毛】
真菌(マラセチア菌)が大繁殖して起こる
乾燥したフケが毛穴をふさぎ、雑菌が繁殖して起こる
免疫の異常で起こる |
その他にも、
アトピー性皮膚炎によって起こる脱毛、甲状腺ホルモンの減少によって起こる脱毛など、
薄毛や急に増えた抜け毛の要因に、皮膚トラブルが関係していることもあるのです。
AGAだけが薄毛の原因じゃないんですね
このように、薄毛治療を始める前に、薄毛の原因をしっかり調べておくことも大切です。
現在、育毛剤などでセルフケアを行っている方も、そういう意味では、一度、皮膚科でチェックしておいたほうがいいかもしれません。
もし皮膚トラブルが原因で抜け毛が続いていたなら、その治療で、あんがい抜け毛が治まって、以後、髪が太くなっていく可能性もあります。
なお、皮膚トラブルの治療であれば、
多くの場合、保険適用です(健康保険が使えるので、3割負担ですみます)。
薄毛治療で皮膚科に行くための注意点とは?
薄毛を診てもらいに近所の皮膚科に行くなら、スムースに受診するためにも、前もって知っておきたいことがあります。
診療時間と休診日は要チェック
ふだんから病院に通いなれている方なら常識のことも、そうでない方には戸惑うシーンも多々あります。
その一つが、受診可能時間です。
お店や会社の営業時間なら当然、病院もオープンしているだろ・・・と考えるのは大間違い。
【休診日を要チェック】
まず、病院の休日です。
- 日曜日・・・休診
- 祝祭日・・・休診
- 土曜日・・・午前のみ診察。午後は休診
個人病院では、このパターンが多数です。
また、多くの病院で、週の半ばで休日を設定しています。
水曜日もしくは木曜日が多いですね。
(例)
水曜日・・・午前のみ診察。午後は休診
木曜日・・・休診
あと、先生が学会で臨時休診ということも、個人病院にはあります。
【診療時間も要チェック】
病院によって診療時間は多少違います。
- 午前の診療時間 9:00~12:30
- 午後の診療時間 3:00~19:00
おおむね、このような時間帯で診療されています。
皮膚科などの午前中は、お年寄りと幼児を連れた若いお母さま方で混雑しているので、できれば午後からのほうが、まだマシでしょうね。
そして、次のことを
ある程度、覚悟しておいてくださいね
薄毛の悩みで皮膚科受診の「お覚悟」とは・・・?
あなたは、皮膚科のドアをくぐりました。
初めて訪れた皮膚科、混み合う院内の待合スペース。
あなたをチラリと見る人、見ない人。
その混雑ぶりに戸惑っていると
「こんにちは~」と、ほがらかな声の挨拶を受け、ハッとして受付に向かいます。
さて、ここからです。
初診の場合、受付では
割とはっきりとした声で「今日はどうされました~?」と、受診理由を問われる場合があります。
自己防衛力の高い方なら、「ちょっと頭皮のことで・・・」とボソッと返答するのですが、
不慣れな場合、問われるままに、薄毛に悩んでいることをイチから丁寧に語ってしまいます。
周りには大勢の患者がいて、なんとなく耳を傾けています(ヒマだから)。
これは予期せぬ、カミングアウトです。
そうならないためにも、
電話予約を入れてから行くことを、おすすめいたします。
皮膚科に行くなら予約するべし?
皮膚科に行くなら、必ず予約しましょう。
また、薄毛を診察しているのかどうかも確認します。
先生によっては薄毛に熱心な方もいれば、全くそうでない方もいますので、前もっての確認は必須です。
予約を入れる際には、はっきりと
「薄毛や脱毛も診てもらえるのか」ということを聞きましょう。
そうすることで、受付では一言「予約した、〇〇ですが」と伝えれば、事足ります。
仮に、うかつな受付が
「〇〇さま・・・あ、薄毛の診察ですね~」と良く通る声で確認してきたとしても、
そこはもう澄み切った心で、
お地蔵さんのような表情で、すべてを受け入れてください。
一般病院では、プライバシーへの配慮は期待してはいけませんし、実際、あまり配慮されていません。
病との戦い最前線なのです。
初めて病院へ行くときに準備しておくこと
無事、受付をすませた後は、
初診時問診票・質問票を渡されますので、それに記入していきます。
問診・質問票とは、患者の名前・生年月日から持病の有無やアレルギーの有無、日常生活習慣についてなどの、こまごまとした質問が記されています。
持病があってお薬を服用している場合は、その病名と薬名を調べておきましょう。
お薬手帳がある場合は、
薬歴をふくめて正確にわかるようになっているので、必ず持参いたしましょうね。
記入が終われば、受付へ返却して、あとは呼び出しがあるまで待てばいいだけです。
今では、呼び出しが近づくと知らせてくれる、スマホのアプリが導入されているところも増えてきたので、待ち時間を有効に使えるようになっていますよ。
薄毛治療で皮膚科に行くと、心にダメージを受けることもある!?
よく、薄毛を診てもらおうと皮膚科を受診した男性が、病院を出るときには、心身共にくたびれ果て、かなり目がうつろになっていることが多いそうです。
ここまでで、もうおわかりと思いますが、
その原因は、病院特有のプライバシーをわしづかまれることによる精神的ダメージです。
最近、(個人病院では)多少の配慮もうっすら感じられますが、通常、医療機関ではプライバシーなど後回しです。
受付や看護師さんなどとのやり取りは、周囲にだれがいようとも関係なく、デリケートなことに関してもはっきりとたずねられます。
医療現場において、恥ずかしいとか、どうとかは二の次、三の次なのですね。
また、その後の調剤薬局でも、同じように
「今回はどういったことで受診されましたか?」
とのやり取りがあります。
これも、周囲にだれがいようとも、関係ありません(聞くのがルールなんだそうです)。
・・・さあ、気持ちを強くもって、臨みましょう。
皮膚科での薄毛治療とは?
診察結果が、皮膚疾患などによる薄毛・脱毛ならば保険適用で治療ができますので、きちんと治しておきましょう。
AGAとの診断であれば、
治療薬はフィナステリドかデュタステリドという、DHTを抑制する薬が処方されるでしょう。
ただし、保険適用外です(保険が使えません)。
ミノキシジル(内服)は厚労省で薄毛治療薬として認可されていませんので、一般皮膚科では通常、処方されません。
一方、ミノキシジル(塗り薬)は、
20歳以上の方であれば、薬剤師のいる薬局で購入できます(発毛剤リアップなど)。
治療方法は選べませんし、以外と少ないです
皮膚科での診断結果がAGAやびまん性(女性)であったなら、そのまま治療をお願いしてもいいですし、もっと薄毛を専門とする病院に移るのも、ありです。
薄毛専門の病院に行く場合は、きちんとカウンセリングを受け、自分に合った治療方法をしっかり相談して決めることが大切です。
薄毛専門の病院に行くメリットとは?
薄毛専門の病院で診てもらうメリットとしては、
治療メニューの選択肢があるということと、個人の症状に合せて、適切な治療法を組み合わせることで、効率的に薄毛が改善できる、ということです。
また、お薬での治療ならば、オンライン診療も活用できるので、時間がない方、薄毛専門の病院が近くにない方でも、自室にいながら診察が受けられる点も、大きなメリットです。
また、診察代が不要のところも多いです。
クリニックによっていろんな特徴がありますよ
まとめ
ここまで、薄毛の悩みを一般病院で診てもらう場合の注意点などを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
参考になりましたでしょうか?
近所の病院で薄毛を診てもらうなら、皮膚科(個人病院)に行きましょう。
そして、一般皮膚科で受診する際の注意点は、以下のとおりです。
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一般皮膚科を選ぶにしろ、薄毛専門の病院を選ぶにしろ、早めの治療が改善のカギです。
一歩踏み出した勇気は、必ず、良い結果を生み出してくれると思います。
あなたの悩みが一日も早く解決しますように!