こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
男性にとっても髪は命。
つまり「薄毛」「若ハゲ」は男性の深刻な悩みです。
抜け毛が増え始めたと感じた時、自分が今「どのような状況・状態にあるのか」をきちんと把握して、適切なケアをすることが、薄毛の進行を抑え、カッコイイ自分のままでいられるコツです。
まずは、抜け毛の違いについて知っておきましょう。
薄毛の基本「正常な抜け毛」と「異常な抜け毛」の違いとは?
抜け毛には「正常な抜け毛」と「正常でない抜け毛」とがあります。
正常な抜け毛は「自然脱毛」といい、健全な髪のサイクル(毛周期)によって抜け落ちる髪です。
この自然脱毛は一日50~100本程度と言われています。
一方、正常ではない抜け毛のことを「異常脱毛」と呼び、自分でも違和感を感じるほど抜け毛が増えていきます。
これは、頭皮か毛根組織に何らかの異常が起こり、ヘアサイクルが乱れたことで引き起こされる現象です。
健康な人の髪の本数とは?
人の頭には約10万本の髪の毛が生えています。
一本の髪が抜け落ちると、同じ毛穴の奥からは、きちんと新しい髪が生えてきます。
古い髪が抜け落ちた後、新しい髪が生え、また抜ける。
こういうことが繰り返され、健康な人の頭髪の本数は、年中ほぼ一定に保たれています。
髪が伸びるメカニズム
髪は日々、伸びています。
伸びているというよりも、毛穴の奥で髪の細胞が分裂や増殖して、そのたびに毛穴から押し出されているのが、髪の毛です。
要するに爪と同じです。
髪の毛は一日に0.4㎜程度、1か月で10~12㎜伸びています。
ヘアーサイクルと髪の寿命とは?
ヘアーサイクルとは、髪がつくられる工程のようなものです。
主に「成長期」「退行期」「休止期」に分けられています。
この中で、特に重要なのが、成長期です。
成長期は、髪を生み出す毛母細胞の働きにより、つくられた髪が伸びていく期間で、一本の髪が伸びて抜け落ちるまでの「髪の寿命」と深く関係しています。
つまり、成長期が長い人は、髪を長く伸ばせるということです。
髪が生える場所によって成長期の長さは違う?
体のどの部分に生える毛にも成長期がありますが、毛の生える部位によって期間の長さは違ってきます。
例えば、すね毛を含んだ下肢(かし)の成長期は、ほんの数か月ですが、これが髪の毛になると3年~10年ほどもあります。
例えば、髪の毛はカットしなければ、どんどん伸びていきますが、すね毛は放置していても、たとえ毛むくじゃらであったとしても、引きずって歩くようなことにはなりませんよね。
髪の毛は3年以上の成長期があり、その間、伸び続けますが、ひざ下の毛は6か月~1年半程度です。
成長期を終えると、細胞と切り離され、毛はそれ以上伸びません。
つまり、この成長期の長短が、そのまま毛の長さということです。
- ヘアーサイクルの成長期で毛髪の長さが決まる
- 毛の生える場所によって成長期の長さは違う
男の髪が女性ほど伸びないワケとは?
人の体の特徴は十人十色ですが、個人差も含めてもう少し詳しいデータを見ると、
- 男性なら成長期は2、3年~長くて5、6年。
- 女性は3、4年~10年程度。
女性の場合、人によっては20年以上の成長期間を保つケースもあるようです。
ヘアーサイクルの「成長期」が過ぎると髪はどうなるの?
髪が成長していく「成長期」を終えた髪は、やがて「退行期」に入ります。
退行期では、毛母細胞が活動をやめて、それまでつながっていた髪の部分と切り離されます。
退行期・・・約2~3週間
完全に細胞から切り離された髪の部分は、それ以上伸びることはなく、自然に抜けるのを待つばかりの「休止期」に入ります。
休止期・・・約3~4か月
資料によってはヘアーサイクルについて『移行期3日』『休止期3か月』と記しているものもあります。
この場合、移行期の3日間で毛乳頭が切り離される、との解説です。
トータル期間はほぼ同じですね。
休止期に入った髪の毛は毛穴の中に深々と刺さった状態ですが、その毛穴の奥底では、また新たな髪の毛が生まれる準備が整いつつあります。
やがて、準備を整えた髪の細胞が活動を始めます。
新たな髪の毛がつくられていくと、毛穴に深々を刺さっていた前の髪(休止期毛)が押し出され、やがて抜け落ちます。
これが、ヘアーサイクル(毛周期)のメカニズムです。
【成長期の髪】
手で引っ張ってもなかなか抜けません。
【休止期の髪】
わずかな力で自然に抜け落ちてしまいます。
髪を洗っている時や、手ぐしでとかしたときに抜ける髪の毛は、休止期毛ということですね。
抜け毛が増える原因とは?
抜け毛が増える要因はさまざまですが、その結果、ヘアーサイクルの乱れによって抜け毛が増えます。
ヘアーサイクルの乱れとは、髪を生み出す成長期が極端に短くなってしまうことです。
最終的には、2~3年あった成長期が6か月にまで短縮されてしまいます。
髪が育ちきらないうちに成長期が終わって休止期に入り、すぐに抜け落ちてしまうということを繰り返すうちに、サイクルそのものが短縮されていくのです。
やがて、育つ髪も産毛ほどに細くなり、地肌が目立つようになって「薄毛」になってしまうのです。
その原因は、男性であれば「AGA」、女性であれば「びまん性脱毛症」などがあげられます。
これらが、髪を生み出す細胞に影響を及ぼし、ヘアーサイクルの乱れを引き起こします。
これが、「異常な抜け毛」と呼ばれるもので、放置すると男性は額と頭頂部が無毛状態となり、女性は頭頂部を中心に地肌が目立つようになっていきます(ただし、女性は完全にハゲることはありません)
この異常な抜け毛は、現在は早めに治療することで薄毛の進行を抑えることが可能です。
まとめ
髪の毛は「成長期」「退行期」「休止期」という、ヘアーサイクルをめぐって健やかな頭髪が維持されています。
ところが、この規則正しいヘアーサイクルが乱れることによって、抜け毛が異常に増えたり、髪が太く成長できなくなったりします。
その原因は、AGAであったりびまん性脱毛症の可能性があります。
現在、ホルモンが関係する抜け毛に関しては有効なお薬も処方されていますので、薄毛が気になる場合は、早めの対処をおすすめします。
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