きちみや

こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。

 

 

男性によくある薄毛にAGA(男性型脱毛症)がありますね。

 

 

このAGAの原因には、遺伝と男性ホルモンが大きくかかわっていることがわかっています。

 

 

そして、この遺伝ですが、これまで息子の薄毛は父親ゆずり、と思われていました。

 

 

ところが、薄毛の遺伝は、父親から受け継ぐものではなかったのです。

 

 

では、母親から―――?

 

 

今回は、「薄毛は父親からの遺伝」疑惑を晴らすためにも、遺伝の出どころを突き止めたいと思います。

 

 

 

 

男性の薄毛は「父親からの遺伝」は違ってた⁉

 





薄毛は遺伝する――ということは、誰もが何となく気づいています。

 

 

例えば女子は、交際している男子の父親の頭部を見て「ああ、彼も将来はこうなるんだ・・・」と漠然と考えます。

 

 

それで嫌いにはなりませんが、愛が冷めたとたん別れる理由の一つに急浮上してきます。

 

 

サチコ

ま、まあ、別れる状態だと、好き勝手なこと言いますからね。

気にすることないですよ。

 

男子も、自分の父親のハゲてゆく姿に、「・・・なんとかしなきゃ」と、父親の育毛剤をこっそり使ってみたり、その他の育毛剤の研究などをし始めますよね。

 

 

これまで、誰も疑うことなく「薄毛の遺伝は父親から受け継ぐもの」と考えていました。

 

 

ところが、遺伝や薄毛の研究が進むにつれ、AGAは母方からの遺伝によるところが大きい、ということがわかってきました。

 

 

薄毛の遺伝は母親から?

 





私たちの体は37兆個の細胞から成り立ち、その細胞の一つひとつに核が存在しています。

 

 

その核の中には遺伝子のかたまりである46本の染色体が収まっています。

 

 

その染色体はすべて2本一組となっており、その最後――23番目の一組(ひとくみ)が人間の性別を決定づける「性染色体」と呼ばれるものです。

 

 

女の子なら「XX」、男の子なら「XY」ですね。

 

 

男子の「XY」のうち、母親からX染色体を、父親からY染色体を受け継ぎます。

 

 

そして、AGAにかかわる遺伝子というのは、X染色体上に存在していて、これは母親から受け継ぐものなので、男性型脱毛症(AGA)の遺伝は、父親ではなく母親から受け継いだものである、ということです。

 

 

受け継いだAGA遺伝についてはこちらの記事をご覧ください。

 

薄毛の原因を遺伝子からさぐる「男性型脱毛症(AGA)」の実態とは!?

 

ハゲるかハゲないか、だれを見ればわかる?

 

 

自分がAGAの遺伝を受け継いでいるのか、いないのか、だれを見れば確認できるのでしょうか。

 

 

遺伝は母親からと言っても、母親を眺めたところで、よっぽど高齢でない限り、薄毛(FAGA)体質かどうかはわかりません。

 

 

女性は、抜け毛を抑止したり、育毛をうながす働きをもつ女性ホルモンに守られているので、どちらかというと薄毛になりにくいのです。

 

 

そこで、母親の父親である、おじい様の髪の状態(中年以降の写真など)を見れば、AGAの遺伝を持っているかどうかの参考になると思います。

 

 

母方の祖父が薄毛(AGA)であれば、孫である「あなた」にも、AGAの要素が受け継がれている可能性が高い、ということです。

 

 

遺伝なら、絶対にハゲてしまう!?

 

 

仮に、母方の祖父―――つまり、あなたのおじい様の、40代、50代のころの写真を見た時、その頭が見事にAGAであったとしても、自分も同じようにハゲると決まったわけではありません。

 

 

単に、ほかの人よりも薄毛になりやすい、というだけのことです。

 

 

例えば、母方だけではなく、父方の親戚に当たる男性もふくめて、全員が薄毛や若ハゲの状態なのに、自分ひとり髪がふさふさしていたとか。

 

 

逆に、双方の親戚にハゲている人がいないにも関わらず、父親と自分だけが薄毛であったり、ということも実際にはよくある話です。

 

 

AGAは確かに遺伝も関係しているのですが、薄毛の遺伝的要素は、わずか4分の1程度だということです。

 

 

それよりも、長年の生活環境や習慣によって、薄毛になる可能性のほうが、はるかに高いということになります。

 

 

つまり、遺伝的要素とは、そういう「体質」を受け継いだ、だけのことなのです。

 

 

体質とわかっていれば、コントロールは十分、可能です。

 

 

薄毛の遺伝は、コントロールできる!?

 

 

実は、遺伝学の分野では、基本となる親から受け継いだ遺伝はそのままに、その上から後付けされたもの(修飾)によって、遺伝子の働きがコントロールされていることが分かってきています。

 

 

簡単に言うと、体質は打ち消すことができる、ということです。

 

 

例えば、同じ遺伝子を引き継いだ双子でも、まったく別の環境下で育つことによって、遺伝の発現にも違いが出てきます。

 

 

同じ花から採れた種であっても、植える土と育て方が違えば、途中で枯れたり、普通に育ったり、驚くほど大きく育ったりと、環境次第でいろいろと違ってくる、ということです。

 

 

このように、遺伝要因は環境要因と互いに作用しあいながら、生物(ヒト)をつくっています。

 

 

自分が親から受け継いだ、「ちょっと薄毛になりやすい体質」を知っていれば、それを発症させないようにコントロール(努力)する、ということが大事ですね。

 

 

こうした考え方を「エピジェネティクス」と呼びます。

 

 

サチコ

遺伝の上書き、ですね。

 

 

薄毛は遺伝レベルで克服可能!

 





男性型脱毛症(AGA)には遺伝が関係していますが、それは母方から受け継いだ遺伝的要素によるところが大きく、自分の薄毛体質を確認するには、母方の祖父の頭髪事情を観察しましょう。

 

 

また、生まれつき持っている遺伝情報(DNAの塩基配列)は、環境によって変化します。

 

 

サチコ

こういう変化を「エピジェネティクス」と言います。

 

この変化(エピジェネティクス)によって獲得した遺伝情報をエピゲノムと呼びます。

 

 

こうして後天的な生活環境や、特に食習慣によって、個の単位である「あなたのみ」で遺伝は変化し、「あなただけ」のカスタマイズが行われます。

 

 

サチコ

このエピゲノムは、あなたの子には引き継がれません。

 

つまり、環境に応じて多様に、しなやかに変化できるような機能を、遺伝子にきちんと備えているということです。

 

 

それをうまく活用すれば、薄毛になりやすい体質さえも、遺伝レベルで克服することは可能です。

 

 

これが、親戚全員が薄毛・若ハゲでも、同じ環境で暮らす父親と自分だけは、なぜか髪がふさふさしていることの、一つの答えです。

 

 

ということで、

10代で薄毛の悩みを抱えている方は、まず、ゲームを減らして体を動かし、スナック菓子と糖分の多いペットボトル飲料とケーキ類を、できるだけ控(ひか)えるようトライしてみましょう。

 

 

30代以降は、メタボにならないように食習慣を見直し、自宅から駅までの往復を早歩きかジョギングし、夜はさっさと眠り、朝食をきっちり食べて、スニーカー履いて、いざ出勤!

 

 

昼食に、炭水化物ばっかりのメニューになっていないか、チェックしてみてください。

 

 

サチコ

ただし、炭水化物(糖質)の完全カットは危険ですので、ダメですよ。

 

遺伝子をカスタマイズするためです。

がんばろう!

 

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