こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
今回は、植毛費用について見てまいりたいと思います。
薄毛の根本的な治療方法として植毛を考えた時、真っ先に気になるのはそのお値段。
果たして、どのくらいかかるものなのでしょうか。
ここでは自毛植毛の施術費用や、支払いに関することなど、前もって知っておきたいアレコレを確認していきたいと思います。
どうぞ、参考にしてくださいね。
自毛植毛で健康保険は使える?
植毛を考えたとき、ちらりと思い浮かべるのは「病院だから、健康保険が使えるのか?」ということですが、残念なことに植毛施術に健康保険は適用されません。
つまり、植毛にかかる費用は全額自己負担です。
理由は、薄毛(AGA)は単なる生理現象によるもので、ハゲるかハゲないかはそれぞれの体質にすぎないためです。
この点はアンチエイジングの美容施術と同じで、たとえ見た目に大きく影響したとしても、生命にかかわる問題ではないので、治療費用に税金(健康保険)の援助は望めません。
なので、健康保険証は持って行かなくてもOKです。
ただ、初期費用としては高額ですが、一度植毛した髪(細胞)は生えかわり続け、特別なケアもメンテナンスも必要がないので、長い目で見れば、コスパは高いと言えるでしょう。
お手入れ不要なのが、自毛植毛が強く支持される理由でもあります。
自毛植毛の平均相場|メスを使わない植毛の費用っていくら?
植毛するにも、技法の種類や植毛範囲によって値段は変わってきます。
ここでは、日本で人気のある、メスを使わずにできる植毛方法(FUE法)を参考に、平均的な費用を確認していきます。
植毛費用の計算方法|基本施術費とは?
まず、植毛費用の計算方法をチェックしておきます。
植毛は、移植する範囲によって、かかる費用が変わってきます。
その費用は、こちらの計算方法で割り出せます。
施術料+(単価×グラフト数)=植毛料金
植毛施術料(基本施術費)とは?
【施術料】とは、植毛に必要な基本費用のことです。
この施術料には、必要な薬品や医療器具、医師・看護師の技術料、設備費などの費用がすべてふくまれています。
設定金額は病院によって異なります。
【植毛施術料(基本施術費)の目安】
平均20万~30万円(1施術につき)
グラフト単価とは?
グラフトとは、移植するために、後頭部などから採取した1毛包のことです。
この毛包1つには、髪の毛が1~4本、束になって生えています。
何本生えているかは、部位によっても違いますし、個人差もあります。
植毛では、1グラフト(1株)につき幾ら、という計算をします。
1グラフト=〇〇円(単価)
必要なグラフト数に単価をかけ合せ、そこに施術料(基本施術費)を足し、消費税を加えた額が、植毛のお値段(総額)となります。
基本施術費+(単価×グラフト数)
=植毛費用(+税)
植毛費用を調べる場合は、
「基本施術費」「グラフト単価」と、税別か税込表示かも確認しておくといいですね。
生え際が後退している場合の植毛費用を計算してみた
先ほどの計算方法を使って、A病院で自毛植毛した場合の費用を計算してみます。
【M字型のB君の場合】
AGAで額の生え際がM字に後退しているB君が、600グラフトの植毛(FUE)をした場合
【A病院の価格設定】
- 通常の植毛法(FUE)
- 施術料 20万円
- グラフト単価 1000円
- 必要なグラフト数 600グラフト
この条件で植毛費用を計算してみます。
20万+(600×1000)=80万(+税)
このようになります。
B君がA病院で植毛をした場合、約80万円かかる、ということがわかります。
必要なグラフト数は、実際に病院で診てもらわなければ分かりませんが、各病院の公式ホームページに載っているグラフト単価や施術料などから、だいたいの植毛費用は割り出せると思います。
植毛する範囲によって違う平均的な費用とは?
薄毛の広さも違えば、植毛した範囲も人それぞれです。
どの部分をどのくらいの密度で植毛するかによって、必要なグラフト数は違ってきます。
グラフト数が違えば、植毛の値段も変わってきます。
ここでは、植毛したい範囲別に、必要とするグラフト数と、平均的な費用をチェックしてみます。
【M字型】少し生え際が後退しかけたタイプの植毛費用
- 必要数 400~700グラフト
- 単価 700~1000円/1グラフト
平均総額 50~80万円
【深いM字型】おでこが、かなり後退してしまったタイプの植毛費用
- 必要数 800~1200グラフト
- 単価 850~1000円/1グラフト
平均総額 80~130万円
【深いM字型+頭頂O字型】かなりなドーナツ状のザビエルタイプの植毛費用
- 必要数 1200~1700グラフト
- 単価 800~1000円/1グラフト
平均総額 110~180万円
※範囲が広い場合は、FUT(メスを使う)方法が向いています
【M字型+O字型の完成形】ほとんどハゲているタイプの植毛費用
- 必要数 1800~3000グラフト
- 単価 750~1000円/1グラフト
平均総額 150~250万円
※メスを使わないFUE法は広範囲には向いていないため、波平タイプともなるとFUT法を勧められます。
植毛費用も少しずつ変化しているので、実際はもう少し抑えた価格になるようです。
植毛方法によっても違う植毛の値段
植毛の値段は、植毛方法によっても違ってきます。
メスを使うか、使わないかだけでなく、植毛直後の見た目を気にする方のための植毛方法もあります。
- 後頭部を刈り上げない方法
- 刈り上げても、一見わからない方法
植毛クリニックの公式HPを見れば、「アンシェーブン」「ノンシェーブン」「シークレットシェーブン」など、シェーブ(剃る)を打ち消す名称が付けられていますので、すぐにわかると思います。
これらは比較的、新しい植毛方法です。
植毛直後の見た目を気にする方のための方法なので、手間もかかり、値段は少々高めです。
その分、手術直後から見た目のダウンタイムなしで日常生活が送れるので、選ぶ方も多いようです。
女性や、人前に立つ職業の方、接客業の方、すぐに職場に戻りたい方などに向いています。
女性には絶対におすすめです。
満足度もかなり高いですよ。
そのほか同じFUE法でありながら、植毛ロボットを利用した「ARTAS(アルタス」植毛」は植毛費用を抑えられるため、かなり人気があります。
安全性が高く低価格帯の植毛については、こちらの記事も参考にしてみてください。
植毛の魅力は、なんと言っても 植毛した髪は放っておいても生えかわる 白髪になるまで生えかわる 特別なケアも必要なし というところです。 ただ、植毛は自由診療なので、施術費用は高め …
植毛に必要なグラフト数とは?
グラフト数によって植毛の値段が決まるなら、どれぐらい必要かは植毛費用を計算する上で重要です。
日本人男性の平均的な毛穴の数は、1平方センチメートルに約80~100の毛穴があるということです。
頭皮の面積に対して、毛穴数の多ければ多いほど、髪の密度が高くなるので、たとえ頭頂部は薄くても、それ以外はふっさふさです。
そういう方なら、後頭部から数多くの移植毛採取が可能です。
ところが、毛穴の数がもともと少なめの方は、AGAの影響を受けない後頭部の髪も、少な目です。
生来の髪の密度が低い方からは、大量の移植毛採取はできません。
そこを無理やりやってしまうと、後頭部の髪もスカスカになり、全体的に風通しが良すぎる頭になりかねません。
移植毛を採取する時には、見た目にスカスカにならないような注意が必要です。
また、薄毛の進行度によっても、その時の植毛に必要なグラフト数も違ってきます。
このように、「植毛に必要なグラフト数」「採取しても見た目に問題ないグラフト数」というのは、一人ひとりの状態によって違ってくるということです。
本当に必要な(術後、満足感のある)グラフト数は、病院で実際に先生に診てもらって、正確な量を教えてもらってください。
将来の頭髪の状態や形を考えずに、こちらの要望のままやっちゃう先生はダメね
植毛する先生の「デザイン能力」が不足していると、植毛後、だんだんと不具合が目立ってきて、その結果「植毛に失敗した」「こんなことなら、やるんじゃなかった」という悲しい思いをすることになりかねません。
そのためにも、信頼できる病院や先生を探しましょう。
植毛の費用を安くするポイントとは?
植毛のお値段というのは、グラフト数が増えれば、その分、費用もかかるものですが、その反面、クリニックによっては、一度に植毛する範囲が広ければ、グラフト単価が下がる傾向もみられます。
【1グラフト単価の変動の一例】
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だんだん割安になるのね~。
このように、グラフト数によって価格が変化する場合だと、一回の植毛施術料(基本施術費)は同じなので、広範囲の植毛ほどお得になるということです。
ただ、広範囲の植毛を一度にするのは、身体的負担も大きいので、先生とよくよく話し合って、一番良い方法を選んでくださいね。
植毛を成功する最大のコツは、
先生の技術力と経験値が高い病院を選ぶことです。
その上で、できるだけ植毛費用を低く抑えたいと思うのは、当然のことですよね。
病院によっては、交通費や宿泊費のサポートなどもあるので、利用できるお得なサービスはできるだけ、活用することが、費用を抑えるポイントとなります。
植毛のお値段|自由診療だからこそのメリットとは?
植毛クリニックのような自由診療は、施術費の負担額は確かに大きいのですが、よくよく調べてみると、それなりに費用面でのメリットや、通常の保険診療の病院にはない独自のサービスなどもあります。
自由診療の「良い面」もチェックしておきたいと思います。
カウンセリングが無料
多くの美容クリニックで導入されている方法ですが、植毛クリニックでも採り入れられているのが、この「無料カウンセリング」という制度です。
この無料カウンセリングでは、薄毛の状態を診た上で、どのような植毛方法が適しているか、どのくらいの量の植毛が必要か、希望はあるか、費用はどのくらいかかるかなど、ていねいな説明がされます。
「カウンセリング無料」の場合、ここまでお金の請求はありません。
ここでじっくりと理解を深め、「このクリニックで植毛しよう」と思った場合は、具体的な植毛施術の診察へと移ります。
「初診料無料」「再診料無料」となっていれば、その後の診察なども無料です。
あるいは、カウンセリングの説明を聞いた後、「いったん持ち帰ってよく考えよう」とか「別のクリニックも検討してみたい」と思うこともありますが、それもOKです。
カウンセリングを終えて、そのまま帰っても問題ありません。
植毛した後で「こんなはずじゃなかったのに」と後悔しないためにも、とても便利な制度だと思うので、利用することを強くおすすめします。
診察費は無料(タダ)ってホント⁉
健康保険が使える病院に行くと初診料がかかりますが、自由診療である植毛クリニックでは診察費そのものを不要としているところが多いです。
初診料が必要なところであっても、治療後の定期健診など再診料については「無料です」というクリニックがほとんどです。
植毛は病気ではないので、術後そのままにしてしまう人も多いようですが、定期検診は、半年に1回とか1年に1回程度なので、安定するまでは先生にその後の様子を診てもらっているほうが、安心です。
処方せん料も無料
保険診療の病院では、お薬を出された時には処方せんをもらって調剤薬局に行きます。
この処方せんを発行してもらうにも「処方せん料」が別途かかります。
【院内でお薬をもらう場合】
- 処方せん料 420円
【薬局などでお薬をもらう場合】
- 処方せん料 680円
この処方せん料が植毛クリニックでは不要で、お薬代のみです。
植毛クリニックでは施術費の分割払い(医療ローン)が可能
植毛費用は全額自己負担となるので、植毛範囲によって何十万~何百万円という施術費がかかります。
これを一括払いをするのは、しんどいですよね。
しんどくない方は、いいんですよ?
しんどい場合・・・どうすれば?
自毛植毛の支払いに困らない方法とは?
植毛の場合は、保険診療の「高額療養費制度」はありませんが、高額費用を一括払いせず、分割払いができる「医療ローン」があります。
これは、通常のローンと違って、医療行為に限定したもので、クリニックの受付で支払った金額(頭金)を差し引いた残金分を、複数回に分けて支払っていく方法です。
【医療ローンのメリット】
毎月の支払い金額を低く設定することで、無理なく植毛施術を受けることができます。
【医療ローンのデメリット】
一括払いするよりも、支払い総額がやや多くなります。
金利は3~10%といろいろです。
そのほかにも、病院によっていろいろな支払い方法が用意されているので、気になる植毛クリニックを見つけたら、支払い方法についてもチェックしておくといいですね。
自分が利用しやすい方法を選べるのも、一般病院とは違うメリットです。
まとめ
抜け毛が日増しに増え、地肌が目立ち始めた当人にしてみれば、薄毛はかなり深刻な悩みです。
その悩みを解決するため、植毛しようと考えたとき、まず思うのは「いったい、いくらぐらいするのかな?」ということです。
植毛は決して、安くはありません。
ただ、いったん植毛した髪は、AGAに悩まされることはなくなります。
それを考えると、植毛した方々が「やってよかった」というのも、わかるような気もします。
植毛をする場合はあらかじめ「これぐらいの金額が必要」ということを把握し、自分が満足できる結果を生みだす植毛クリニックを選んでくださいね。
植毛の成功を祈っています。
ここでは、自毛植毛クリニックのご紹介をさせていただきます。現在において、すでに最高水準に達し、さらに進化したFUE法を行うクリニックをまず、ご紹介。 生え際の産毛まで、再現可能なクリニックです。そこまで極めたならば、当然「植毛したってこと、人にバレた