クリニックでも薄毛は完治しない!?
きちんと知っておきたい現実とは
こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
薄毛治療のために病院に行っても、AGAは治らない、というのは本当でしょうか?
よく男性の薄毛であるAGAは「治る」けど「治らない」とも言われていますが、一方で、AGA治療薬は非常に効果があるとも聞きますよね。
今回は、発毛外来でAGA治療をした場合、本当に効果があるのか、効果はいつから現われるのかなどを確認しておきたいと思います。
これから病院で薄毛を治したい方は、参考にしてくださいね。
AGAは治らないってホント!?
男性の典型的な薄毛であるAGAは、形成外科などのクリニックで治療すれば、ほとんどのケースで治ります。
ただし、治ると言っても完治することはありません。
どういうこと?
AGAに非常に効果的なお薬があるので、それを使ってハゲるのを抑制する、というものです。
つまり、お薬治療を継続することが前提です。
継続している限りは薄毛にはならないけれど、止めたとたんに再び抜け毛が始まり、ハゲてしまうのです。
髪の毛が生える薬の効果とは?
今、もっともメジャーな薄毛の治療方法は、お薬の力で「AGAの進行を止める」という方法です。
男性が薄毛になってしまう原因は、強すぎる男性ホルモンの作用によるものです。
この強力な男性ホルモンをDHTと言い、俗に「脱毛ホルモン」と呼ばれています。
こいつが、どんどんと髪の毛を弱らせて、抜け毛にしていくんだって~
薄毛の治療薬は、男性ホルモンが脱毛ホルモンに変化するのを止めて、髪の毛への攻撃を食い止めます。
その上で、これまでに弱ってしまった育毛力をサポートしつつ、髪の毛が元気に生えてくるようにし、健康な毛髪量をキープする、というものです。
ところが、この薬物治療もすでに毛根が傷んで髪の毛が生えなくなった状態では、回復の見込みはありません。
なので、薄毛治療を開始する時期というのはとても大切です。
男性の薄毛治療はできるだけ早い方がいいと言われるのは、このためです。
AGAを早めに治療したほうがいい理由やメリットについては、こちらの記事にまとめています。
そのAGA治療は全部ムダ!? 医者も断る手遅れ薄毛ってどんなの!? 薄毛に悩んで、ようやく一大決心をしてクリニックに行ったとしても、AGA治療が受けられない方もいらっしゃいます。 …
では、具体的なAGAの治療方法もチェックしておきましょう。
発毛外来でのAGA治療は飲み薬だけ?
病院での薄毛治療には薬物療法以外にも、いくつかの選択肢があります。
ただ、基本はAGA治療薬を使っての薄毛治療です。
数多くの臨床試験によって効果もほぼ確実ですし、もっとも普及しているAGA治療法でもあります。
具体的には、こういうお薬が使われています。
抜け毛を止める薬 |
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発毛をうながす薬 | ミノキシジル(内服・外用) |
その他 |
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AGA治療薬は診察後に、それぞれに適切なお薬を処方してもらいます。
発毛外来では、抜け毛を止める薬、発毛をうながす薬、髪用サプリメントの3点セットで処方されることが多いです。
薄毛の状態によっては、オプションとしてメソセラピー治療を加えるケースもあります。
AGAの治療でメソセラピーする意味とは?
発毛外来でのメソセラピー治療は、毛髪細胞を活性化させて発毛をうながす効果があります。
基本のAGA治療薬に、このメソセラピー治療を併用することで、薬のみで治療した場合よりも、発毛効果が高く、治療後の毛量が増加傾向にあるとされています。
ただ、ずっとメソセラピー治療を続けるわけではありません。
病院ですすめられるのは、AGA治療の初期段階での導入です。
特にAGA治療を始めた当初から約半年の間に、このメソセラピーを加えると、発毛効果が高まり、早く薄毛が目立たなくなるようです。
このメソセラピー治療にも種類はいろいろありますが、あくまでもオプションなので、絶対に必要なわけではありません。
また、料金は薬剤の成分によって変わります。
メソセラピー治療の名称は、クリニックごとに違っています。
発毛外来で採用されているメソセラピー治療の特徴をこちらの記事にまとめています。
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AGA治療で効果が現われるのはいつから?
発毛外来でAGA治療を始めると早ければ3か月、多くの方が6か月もすれば目に見える形で髪の回復が実感できているようです。
逆に言えば、お薬の効果が見込めない方には、最初から「お薬では治らない」とはっきりと告げられます。
つまり、AGA治療薬が処方された方なら、ある程度の回復はできると診断されたということになります。
そして、もともとの薄毛の状態にもよりますが、だいたい1年後には地肌が目立たないほどに回復しているケースが多いようです。
その後は、治療効果の「安定期」に入ります。
その頃には、自分では毛量が増えている実感はなくなりますが、発毛力は継続しているので、個人差はあるものの治療開始から2~3年は毛量の増加が見込めるそうです。
そうやって、十分に毛髪量が増えた後は、その毛量をキープするために、AGA治療薬の服用は継続しなくてはなりません。
ただ、お薬の量は減らすことが可能なので、医師を相談してみるといいでしょう。
治療後も抜け毛を防ぐ効果を持つ「フィナステリド」の服用が大切になります。
もしAGA治療薬をやめたら・・・どうなる?
薄毛が治った後、もしAGA治療薬を止めてしまったら、どうなるのでしょうか。
残念なことに、しばらくすると抜け毛が始まり、じょじょに地肌が目立ってくるようになります。
現在のAGA治療は、お薬によって脱毛ホルモンの攻撃を抑えているだけなので、それを止めてしまうと、また髪の毛は細く弱くなり、抜け毛が増えてしまうのです。
以前は高価だったAGA治療薬も、今は発毛外来のオリジナル処方でかなり安価に手に入りますし、途中からオンライン診療に切り替えると、郵送でお薬を受け取ることもできます。
また、回復状態によってお薬を減らすことも可能なので、服用の継続はさほど経済的負担ではなくなっているようです。
年齢を重ねて
「もう、薄毛治療もそろそろ卒業かな」
「ハゲてもいいや」
と思うその時までは服用は続けましょう、ということになります。
これが薄毛治療の「治る」けれど「治らない」の実態です。
植毛なら、薄毛は治る!?
服用を続けなくてもよい薄毛の治療法を探しているなら、現在のところ自毛植毛が有効です。
植毛は、AGAを治すわけではなく、AGAの影響を受けない髪の毛を選んで、毛根ごと移植する技術です。
要するに、後頭部などのハゲない部分の髪です。
植毛した髪がしっかり定着すると、その後は特別な手入れも不要で、AGAの影響も受けないので、白髪になるまでずっと生えかわり続けます。
今は、植毛技術もかなり進化して、メスを使わず傷痕も残らないため、根本的な薄毛治療法として見直されています。
何回かに分けて植毛する方が多いみたいですよ。
一方、人工毛植毛は、術後すぐに増毛効果を楽しめる反面、数年ごとに再植毛が必要なこともあり、あまりおすすめしません。
自毛植毛と人工毛植毛についてくわしくは、こちらの記事にまとめています。
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まとめ
すでにAGA治療薬で男性の薄毛は治るようになりましたが、完治するにはまだまだ研究が必要なようです。
男性ホルモンの働きによって起こるAGAは、病気ではなく単なる生理現象でもあるので、「完治」はあり得ないということでしょうか。
これが「AGAは治るけど、治らない」と言われる所以です。
とはいえ、抜け毛を止めるお薬を服用していれば、薄毛の悩みを忘れて気分良く過ごせるのは、目に見えて大きな研究成果と効果かと思います。
とりあえず、女性が見て「あ、この人ハゲてる」と思われなくなる程度には、みなさん回復していますよ~。
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