クリニックの薄毛治療で
完治するのかしないのか、きちんと知っておこう

こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
よく、男性の薄毛はクリニックで治ります、といろんな医療機関がコマーシャルしていますが、これって本当でしょうか。
薄毛を治したくてクリニックを探している段階では、「本当に薄毛が治るのかどうか」が、とても気になりますよね。
特に、治療前の悩みに悩んでいる時期には、不安が増します。
クリニックでの男性の薄毛aga治療が、どのくらいの効果があって、本当に治るのかどうかを、改めて確認しておきたいと思います。
これから薄毛aga治療を考えている男性は、ぜひ参考までに、どうぞ。
薄毛に悩む日本人って、アジアの他国に比べても多かった!?
まずは、日本で薄毛の人ってどのくらいいるのでしょうか。
統計から見ると、日本人男性の4人に1人は薄毛の悩みを持っているそうです。
さらに、その内の95%以上の方が男性型脱毛症(AGA)ということなので、薄毛に悩む男性のほとんどはAGAということになりますね。
これが国別で見ていくと、日本人の若ハゲ率はアジア圏では、かなり高い部類に入ります。
近隣国で同じモンゴロイド系で比較しても、中国人男子、韓国人男子のAGA発症率は、日本人よりも約10%ほど低いという調査結果もあります。
ちなみに、もっともAGA発症率が高いのは、ヨーロッパに多いアングロサクソン男子で、全体の40%以上が若ハゲです。

ほぼ半数に近い!?
ただ、彼らの場合、頭部の横幅がせまく後頭部に長い形の方が多いため、あまり目立たず、ハゲていることはわかっていても、日本人の横幅が広くて丸い頭部ほどには気にならなかったりします。

ちょうど、フィリップ王子とヘンリー王子の見た目の違いですね。

日本人はフィリップ王子側の丸い頭ってことね~。
ついでに、年代別に、どれくらいの人がAGAになっているのかもチェックしておきましょう。
10代で薄毛の兆候はあった!?年代別AGA発症率
日本人のAGA発症率は20代では10%程度ですが、年齢が上がるにつれて、症状がはっきり現れ、AGAを自覚する人数も増えてきます。
- 30代で20%
- 40代で30%
- 50代以降で40%を超える
このように、年を重ねるにつれ、AGA症状が明らかになっていくわけです。
早い方の場合、10代ですでに抜け毛が増え始め、その頃からAGAの兆候はあった、とのことです。
このAGAというのは、、非常に特徴のあるハゲ方をするため、いったんハゲだすと、その人の印象をガラリと変えてしまいます。
それがイヤで、多くの男性が薄毛を解決しようと、涙ぐましい努力を重ねてきた歴史があります。
ノンストップ!?男の薄毛agaは確実に頭頂部がハゲていく
昔の男性の涙ぐましい努力という薄毛対策は、なかなか実を結びませんでした。
悩ましいことに、この男性型脱毛症(AGA)は、抜け毛が始まってから数年の時間をかけて、確実に頭頂部とおでこがハゲていきます。
高いファッションセンスも、女子の目をくぎ付けにするカッコよさも、すべてをなぎ払う、薄毛という破壊力。
いったん、AGAを発症した男性は、
人種を問わず、例外なく皆、同じヘアスタイルになります。
その理由は、AGAが進行性だからです。

進行性というのは、ハゲきるまで止まらないということです。
AGAの原因について
AGAの主な原因は、遺伝的背景と男性ホルモンの働きということがわかっています。
ただし、AGAは病的なものではなく、第二次性徴を経て体が成長し、男性特有の体つきへと、たくましく変化していくことに連動した、生理現象でもあります。
生理現象と言っても、誰もがAGAを発症するわけではありません。
ここでAGAを発症するかどうかは、遺伝的要素が関係しています。
AGAは自然には治らない!?
少年から大人へ、身体が成長するのを止められないように、AGAは放置して勝手に、偶然に、治ってしまうものではありません。
ただ、昔と違って今は、薄毛の進行を止める有効な治療薬があります。
その他にも、細胞や成長因子を使った毛髪再生治療法などもあって、薄毛治療のクリニックへ行けば、抜け毛を止めて、毛量を増やすことができるようにもなりました。
無駄な努力に涙しなくてもよくなったことは、間違いありません。
AGAは治療しても完全には治らない、それホント?
お父さま、おじいさま世代と違って、
今では男性型脱毛症(AGA)は、薄毛治療クリニックで診てもらえば、治るようにもなりました。
ただし、治ると言っても、いわゆる
「はい、これで治りました。もう薬は必要ありません」
というような完治には至っていません。

治るの?治らないの?
治るけど、治らないんです。
そんなAGA治療って意味あるんでしょうか?
AGA治療の効果って実際はどんなもの?
今、クリニックで受けられるAGA治療は、治療開始の時点で「AGAの進行を止める」という方法です。
AGAの発症にかかわる男性ホルモンDHTを、お薬で阻害し、抜け毛と髪のミニチュア化をストップさせます。
それとあわせて、ミノキシジルなどで発毛促進し、毛量を復活させます。
どれだけ毛量が戻るかどうかは、治療開始時のAGAの状態と、発症からどれほど時間が経っているかで変わってきます。
AGA治療は早い方がいいと言われるのは、このためです。
AGAの早期治療メリットについては、こちらの記事にまとめています。

では、具体的なAGAの治療方法もチェックしておきましょう。
クリニックの薄毛aga治療で一番多い方法ってどれ?
今、クリニックでの薄毛治療には、いくつかの選択肢がありますが、基本はお薬による「抜け毛を止める」&「発毛を促進」の2本立て治療です。
数多くの臨床試験によって効果もほぼ確実ですし、もっとも普及しているAGA治療でもあります。
具体的には、こういうお薬が使われています。
【抜け毛を止めるお薬】
- フィナステリド(『プロペシア』の主成分)
- デュタステリド(『ザガーロ』の主成分)
【発毛促進】
- ミノキシジル(内服・外用)
【オプションとして】
- 毛髪再生治療(幹細胞・成長因子の導入など)
毛髪再生治療の効果とは?
お薬でのAGA治療に、毛髪再生治療をプラスすると、薬のみで治療した場合よりも、結果的に毛量を増やすことが可能となります。
特にAGA治療開始から約半年間、この期間中に毛髪再生治療を加えると、発毛効果が高まり、早い回復が見込めます。
毛髪再生治療は、自家細胞、もしくは成長因子のみを薄毛部位に注入するメソセラピー治療があります。

メソセラピー治療の名称は、クリニックごとに違っています。
メソセラピー治療の種類やそれぞれの特徴については、こちらの記事にまとめています。
AGA治療後(安定期)のケア
AGA治療薬や毛髪再生治療によって1年後には、かなり毛量が増えます。
その後は、変化が見えにくくなり「安定期」に入っていきますが、個人差はあるものの、治療を始めて2~3年ほどは、多少なりとも増毛効果があるとのことです。
十分に毛髪量が増えた後は、それをキープするためのケアが必要です。
そのために、治療後も抜け毛を防ぐ効果を持つ「フィナステリド」の服用が大切です。
治療後、もし薬をやめたらどうなる?
AGA治療の安定期に入った後、お薬を飲むのをやめると、残念なことに、またAGAが復活します。
クリニックのAGA治療とは、お薬を使ってAGAをストップさせているため、そのお薬をやめてしまうと、ストッパーがなくなって、また抜け毛と髪のミニチュア化が始まってしまいます。
つまり、年齢を重ねて
「もう、薄毛治療もそろそろ卒業かな」
「ハゲてもいいや」
と思うその時まで、お薬は飲み続けなくてはなりません。
これがクリニックの薄毛治療でもAGAは「治る」けれど「治らない」ということの実態です。

でも、お薬の量は減らせるそうですよ。
では、AGAによる薄毛を完全に治す方法はないのでしょうか。
男性の薄毛を完全に治せる治療方法ってどれ?
研究中の治療方法もいろいろありますが、根本的に薄毛を解決したいなら、現在のところ自毛植毛が有効です。
AGAを治すわけではなく、AGAにならない後頭部などの髪(毛根ごと)を、薄毛部分に植毛することで、AGAを無効化するというものです。
植毛した髪が定着すると、その後、特別な手入れも不要で、AGAで抜けることもなくなります。
後頭部などの髪と同じように、健康なヘアーサイクルで生え続けます。
今は、植毛技術もかなり進化して、メスを使わずにできるため、再び、薄毛治療法として見直されています。
一方、人工毛植毛は、術後すぐに増毛効果を楽しめる反面、数年ごとに再植毛が必要なこともあり、あまりおすすめしません。
自毛植毛と人工毛植毛についてくわしくは、こちらの記事にまとめています。

興味のある方は、ご覧ください。
完全には治らない薄毛治療のまとめ
近年、急速に薄毛に関する研究が進み、ようやく、クリニックでAGAは治せるようになりました。
ただし、それはAGAの進行を止める、という意味での「治る」であって、完治ではありません。
ホルモン作用で起こる男性型脱毛症(AGA)は、病気ではなく、単なる生理現象です。
言葉遊びではないのですが、病気ではないので、完治もない、ということです。
とはいえ、
クリニックで薄毛(AGA)治療を受けると、薄毛の悩みは改善されます。
治療を始めて半年~1年ほどで毛量を復活させて、見た目を整えることは可能ですし、個人差はあるものの、女性が見て「あ、この人薄毛だわ」とは、思わなくなる程度には回復しています。
その後は、抜け毛を防ぐ治療薬「フィナステリド」を服用を続ける必要がありますが、そういった継続治療を避けたいなら、自毛植毛という根本的な解決方法もあります。
軽度~中程度⇒AGA治療
重度のAGA⇒自毛植毛 |
薄毛治療クリニックのホームページには、治療前・治療後の患者の画像などを載せていることが多いので、そちらをチェックしてみてください。

わかりやすいと思います。
いずれにせよ、AGAのあの独特のヘアスタイルが「自分らしくない」と思うならば、早めに薄毛対策はしておいたほうがよさそうですね。
早い方が、毛量が戻るのも早いですし、
その分、治療費も低く抑えることができますよ。