こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
薄毛(AGA)の治療費用ですが、いったい幾らぐらい掛かるものなのでしょうか。
果たして高いのか、安いのか、気になるところです。
もちろんAGAの進行度と治療内容によって掛かる費用も違ってくるのでしょうが、ある程度、平均的な費用について知っておきたいと思います。
クリニックでの薄毛治療の大まかな費用の出し方とは?
AGAクリニックで薄毛治療を受けようとすると、ある程度の予算を組んでおく方がいいと思います。
なぜかというと、クリニックにはベーシックな治療法から最先端技術を用いた治療法まで、いろいろと用意されています。
いくつもの選択肢を目の前にすると迷いますし、より良い治療法を選んでいくと、費用は天井知らずとなります。
最先端技術というのは、広く普及するまでは非常に高額なものです。
クリニックでカウンセリングを受ける前に、念のために、自分が薄毛治療に使える金額というのを割り出しておくことが大切です。
そのためには、それぞれの治療にどれくらいの費用が掛かるのかを前もって知っておく必要がありますよね。
千円握りしめて行っても、相手方を困惑させるだけですしね。
予算を組むためには、まず自分に合った治療法、希望する治療法というものを決めましょう。
現在のところ、以下の3つが主流となっています。
【AGAクリニックの主な治療法】
① 内服薬でのAGA治療
② 毛髪再生治療(メソセラピー等)
③ 自毛植毛
関心のある治療法が決まれば、次に、クリニックを選びます。
クリニックの公式HPに治療価格が表示されているので、そこからざっくりと治療費の総額を計算します。
治療期間は1年間で計算すると、わかりやすいかもしれませんね。
クリニック選びは治療価格だけでなく、ホームページの内容をしっかりと読み込んで、雰囲気をつかんでくださいね。
公式HPでは、キャンペーンなどのチェックも忘れずに!
期間限定の割引キャンペーンなんてのもあって、とってもお得ですよ!
その中から、ピンとくるクリニックをいくつか候補にします。
そうやって割り出した、おおよその治療費用の総額に対して、実際にあてることができる金額がどれくらいなのかを見ます。
ぎりぎりなのか、余裕なのか、少し下回っているのか、はたまた、ぜんぜん足りないのか―――。
このように、薄毛治療に使える予算をあらかじめ見積もっておくと、無料カウンセリング時に、予定外の高額治療にうっかり手を出すこともありません。
予算内で、無理なく安定した薄毛治療を継続することができます。
そのためにも、ぜひ、予算の見積もりを行ってくださいね。
AGAクリニックでの薄毛治療の費用って幾らぐらい?
カウンセリングではリアルな情報を収集します。
どのクリニックでも無料カウンセリングが用意されていますので、必ず活用してください。
そこでじっくりと治療内容や治療費などの説明を受けた後、
納得したならば、
契約書を交わし、その後、治療に移ります。
(無料カウンセリングを受けた後、いったん持ち帰って熟考するのもアリです)
では、平均的な例を挙げますね。
初診に掛かる平均的な費用とは?
初回の診察代(税抜)
初診料 | 5000円 |
血液検査料 | 3000~15000円 |
血液検査の料金というのは、どの医療機関を受診しても一律で決まっています。
金額がまちまちなのは、調べる内容(項目)によって検査料が違ってくるからです。
AGA治療の場合は、主に遺伝子や感染症のチェック(HIV感染や肝機能低下)ということですが、やはり検査項目の数により価格は違います。
平均して1万円前後、というところですね。
これは、薬剤を服用・導入する治療をおこなう上で、とても大切な検査です。
(例:処方する治療薬が体にどのように影響するのかをチェックします)
血液検査の結果が出るのが、およそ2~3日。
※ 大病院のように自前で検査する場合は1時間程度で結果が出ますが、外部の検査センターへ外注すると、時間がかかるのです。
検査の結果問題なければ、そこから治療が始まります(ドキドキしますね)。
通院は1か月に1回、もしくは2か月に1回程度です。
2回目以降の診察・治療の費用
治療費 (診察費+処方箋+薬代) ※問診、触診、血圧検査、マイクロスコープ、頭部撮影などを含む |
平均2~3万円/月 |
薬は通常、1か月分が処方されます。
この薬代が高額なのですが、今では承認されたジェネリック医薬品もありますので、そちらを選べば1~2割ほど費用が抑えられます。
【ジェネリック医薬品とは?】
ジェネリック医薬品とは、その薬を研究開発した製薬会社の特許権が切れたことにより、同じ有効成分を含む医薬品を他の会社が製造販売できるようになったものです。
効能・副作用ともにほぼ同等といえます。
AGA治療薬を1種類(単剤)飲んでも、意味なし?
これはクリニックでも説明されることですが、
AGA治療薬に関して、単剤(どれか1種)服用をしても治療効果は得ることは難しいと思います。
クリニックのCMで「AGA治療は1か月〇〇円から」という手ごろな価格を明示されていますが、あれはAGA治療を終えた方、もしくはまだ薄毛になっていない方の、
抜け毛予防に掛かるお薬代の参考価格です。
AGA治療をスタートする際には、お薬は「脱毛を止める薬」「発毛を促す薬」「栄養補給(サプリ)」という組み合わがスタンダードですし、効果を十全に発揮します。
AGA治療に使われるお薬の種類や効能に関しては、こちらの記事にまとめています。
関連記事⇒「3種の髪ふさ薬剤とその効能」
クリニックに行く最大のメリットは、患者一人ひとりの症状に合わせた処方薬、つまりオーダーメイドのお薬を処方される、ということに尽きます。
オーダーメイド処方というのは、その症状を改善するのに「最も有効な組み合わせの薬」ということです。
AGAクリニック「お薬治療」の流れ(カウンセリング予約~安定期まで)
治療の内容も把握し、ある程度の方向性と予算も確定し、いよいよいくつか候補に挙げたクリニックの無料カウンセリングに予約をします。
自分にとってのベストクリニック選びについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事⇒「薄毛治療するならどこがいい?AGAクリニック探しのポイント!」
無料カウンセリングをしたところ、説明も納得でき、ドクターも信頼のおける感じだったので、治療をお願いすることに決めた、とします。
治療をスタートした後の流れを、ここでは確認しておきましょう。
平均的な一連の流れです。
クリニックによっては多少違っていますよ。
【クリニックでのお薬治療(安定期までの流れ)】
無料カウンセリング
(ここで納得したら)
↓
初診・血液検査
↓
(約1週間後)
↓
再診・治療
|
(1~2か月後)
初期脱毛が起こります
|
|
(6か月ごろ)
地肌が気にならなくなる
|
ヘアスタイルを楽しみだす
↓
(来院周期を長くしていく)
↓
(1年半後)
髪ふさライフ完全復帰
Congratulation!
このような流れですね。
もちろん、薄毛の進行具合やクリニックによって違ってきますが、大体このような感じです。
ただし、ツルツルの方はAGA治療薬だけで満足のいく回復は難しいと思います。
これはあくまで、抜け毛の増加に気づいた瞬間、ためらいなくクリニックに駆け込んだ方の治療スケジュールと考えておいてください。
AGAクリニックでのお薬での治療費用の参考価格
ここでは、お薬代や診察代など、治療費用の具体例として計算してみます。
具体的な例で見てみましょう。
- 治療費(診察費+処方薬代)が月額2~3万円。
- 安定期までを1年間とします。
- 交通費等は自己負担(遠方からの通院の場合、旅費交通費をクリニックが一部負担することもあります。カウンセリングの際に確認しておきましょう)
上の条件で、ややお高めに、月額3万円で計算すると、
3万×12か月=36万円
端数を切り上げ、安定期までの治療費として、約40万円を準備しておくと、とりあえず安心ですね。
これは、
- フィナステリド又はデュタステリド
- ミノキシジル(内服・外用)
- 発毛促進サプリメント
の3点を、オーダーメイドで処方した場合の想定金額です。
(医薬品の価格例)
- プロペシア ・・・6500円(1か月分)
- ジェネリック・・・4300円(1か月分)日本製(承認薬)
- ザガーロ ・・・・9500円(1か月分)
ジェネリックを選択すると、少し安くなりますね。
ザガーロのジェネリックは、日本ではまだ発売されていませんが、発売されるようになれば、そちらを選ぶといいと思います。
あと、私の知る中では、「治療費は月額5000円ほど」って方もいましたが、おそらく予防的にAGA治療をされていたのだと思います。
その方は、地肌が透けてもいなかったので、今思えば、単にDHTを抑制するために、プロペシアのジェネリックを単剤で服用していたのではないかと、推測します。
いわゆる抜け毛予防ってことです。
お薬でのAGA治療のデメリットの一つ目に、「薬は飲み続けなければならない」というのがありました。
厳しい現実です。
でも、ふさふさになったなら、ドクターと相談してジェネリックを上手く利用しつつ、薬も減らしていく方向でがんばってくださいね。
毛髪再生治療は副作用のリスクを避けたい人の治療オプション
AGA治療には、お薬以外にも、メソセラピー発毛治療があります。
メソセラピーというのは、薬剤を直接患部に注入する治療法のことを指します。
AGA治療においてのメソセラピーは、ミノキシジル等の有効薬剤や育毛成分、そして発毛を促す成長因子(グロースファクター)等をカクテル(配合)したものを注入する治療法となります。
注入する成分については、クリニックによって違いがあります。
この治療法は効果の発現(発毛)が早いこともありますが、最大のメリットは、副作用の可能性が限りなく低いことにあります。
内臓疾患のある方や女性に適した、比較的新しい治療法(再生治療)となります。
成長因子を頭皮に直接注入する発毛治療法として、代表的なものに「HARG療法」があります。
ただ、このような成長因子を使った治療法でも、効果は永続的なものではありません。
永続的な根治を狙った再生治療は、まだまだ研究中です。
それでも、発毛にブーストをかけるような、強力な発毛促進効果があるので、AGAが進行した方にとっては、希望の光となります。
一定の治療を終え、安定期に至った際の毛髪量は、お薬のみの治療をした場合と、成長因子を追加した場合とでは、毛量差が生じます。
メソセラピーの発毛治療は、安定期に至った際の毛髪量を最大にしたい、という場合に心強い治療法です。
メソセラピー発毛治療の平均的な価格
メソセラピー治療を追加すると、費用はかなり掛かります。
通常のメソセラピーなら、1回の注入が3~8万円前後となります。
1か月に1回の注入を計6回(1クール)するところが多いかと思います。
治療開始時にメソセラピーを導入すると非常に効果が高いようですね。
クリニックでメソセラピーを推奨するのは、まず副作用が限りなく低いことが第一の理由、そして、瞬発的な治療効果が高いことが時点の理由です。
患者側としては、予算との兼ね合いがありますね。
お財布との要相談案件です。
まとめ
今(現在)は再生医療研究促進の大きなうねりの中、その成果の数々が急速に臨床に用いられている時代です。
さまざまな病態を快復すべく、さまざまな最先端の医療技術が使われています。
薄毛治療においても、それらの技術がもたらす成果は目を見張るものがあります。
ただ、再生医療の分野は未知の分野である、ということを心得ておいてください。
生まれたばかりで、臨床データの十分な蓄積がありません。
手探りの状態、というのが現状です。
新しく登場する治療オプションは、必要な方にとっては、お金に替えられない希望の「みわざ」ということですが、そうでない方にとってはただ高いだけ。
モノの価値は人それぞれ、ということですね。
信頼できる医師のもと、じっくりと治療に取り組んでください。
まずはベーシックな治療をお試しあれ。
ツルツルの人は、自毛植毛をおすすめします。
とりあえず、薄毛の治療費用(予算)としては、
ベーシックな「お薬での治療」なら、余裕をもって40万円ぐらいあれば、最初の1年間、金銭的なストレスを感じることなく、治療を続けられると思いますよ。