こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
自毛植毛は、治療薬でも効果がなかったツルツルの頭頂部に、問題なく髪を生やすことができる技術です。
ただ、決して増毛効果があるわけではなく、髪がフサフサになると思い込んでいる方には、冷静さが求められます。
ここでは自毛植毛で髪が増えない理由と、どれくらい植毛できれば満足できるのかについて、確認していきたいと思います。
自毛植毛すれば、髪が増えるってホント?
なんとなく、植毛すれば、髪が増えるというイメージを持つ方もいらっしゃいますが、自毛植毛で髪は増えません。
毛髪量が増える、という意味では、それは間違いです。
自毛植毛というのは、今、生えている自分の髪を別の場所へ移動させるだけですので、頭全体の毛髪量そのものに変化はありません。
植毛することで薄毛部分の毛密度が上がり、一見、髪が「増えた」ように見えるわけですが、熟練の医師に植毛してもらうと、なぜか全体の毛髪量まで増えたように見えるのも事実です。
デザイン力がものをいうようです
どのくらい植毛したら髪フサフサになれるの?
どのくらい植毛すれば、見た目にフサフサになれるのでしょうか。
資料等で、人形の頭部に100本分の人工毛を移植した写真などを見ると、意外と少なく感じたりします。
人が思い浮かべるイメージは、実際と大きくへだたっていることもよくあることなので、植毛で満足感を得られる状態とは、どのようなものなのか、数値で確認してみたいと思います。
植毛で満足感の得られる毛密度とは?
日本人の場合、頭皮には1平方センチあたり80~100ほどの毛穴があります。
1平方センチメートル(㎠)とは、1辺が1センチ(㎝)の正方形の面積を指します。
1センチ角に・・・毛穴、そんなにあるんですかっ?
実際に、ハゲている部分に植毛をした際に、見た目に満足感を得られる状態というのは、この1平方センチに少なくとも40%以上の密度で毛髪が生えている場合です。
グラフト数で言えば、1平方センチに対して、40~50グラフト以上を植毛した場合に、(つまり毛穴の約5、6割をカバーした場合)おおむね満足感が得られるであろう、ということです。
単純に1つの毛穴から1本の髪として、ほぼ半分以上ってことね。
100%がいいんじゃないですか?
傷あとのような、移植したい範囲が狭い場合は、密度100%も実現できるでしょうが、AGA(男性型脱毛症)などのように範囲が広い場合、採取する移植毛の数にも限度があります。
採取しすぎると、逆にその部分がスカスカの薄毛になってしまいます。
限りある資源ってことね~。
取り過ぎ注意ってことですか。
じゃあ、すごくハゲている人って・・・満足できないってことなんですか?
ハゲている部分が広範囲におよぶ場合は、100%は無理ですが、程度の差はあるものの40~60%の密度に移植できれば、植毛を受けたほぼ全員が「やって良かった」と、そこそこ満足できるそうです。
ここが植毛手術を行うドクターの、一番の腕の見せ所だそうですよ。
植毛しても後悔するケースとは?
せっかく植毛をしたとしても、40%未満の毛密度であると、植毛後に不満が残ってしまうようです。
それは、やはり施術前の植毛に対する期待やイメージとの隔たりが大き過ぎたために生じる不満ですね。
ドクターによる事前の丁寧な説明と、患者がそのことを理解できていなかった場合、これはトラブルにつながります。
逆に、練度の高い植毛クリニックであれば、植毛しても「さほど効果が得られない」というケースでは、はっきりと言ってくれます。
(不満に感じる図式)
見た目にスカスカ感あり、薄毛が気になる状態
↓
植毛のありがたみが感じられず、わだかまりが残る
↓
時間の経過とともに、悔しくなる
↓
「やっても高いばっかで、たいして効果なかった、チクショ!」
という不満が飛び出す
希望が打ち砕かれたとしても、はっきりと言ってくれたほうがいいですよね。
まとめ
自毛植毛は、AGA治療薬で効果が期待できない方でも、薄毛を回復することができる技術です。
ただ、植毛すれば髪が増える、と思い込んでいる方も多いようですが、頭全体の毛量が増えるわけではありません。
人によっては、本当にフサフサの状態にできる場合もありますが、元々の髪が細かったりすると、ボリューム感を出すのが難しい場合もあります。
そこのところは、自分の希望をしっかりと伝えた上でドクターに相談しましょう。
事前のカウンセリングなどで、植毛のデメリットや、自分の希望どおりにならない点も、包み隠さずきちんと伝えてくれるクリニックが良いクリニックです。
ここでは、自毛植毛クリニックのご紹介をさせていただきます。現在において、すでに最高水準に達し、さらに進化したFUE法を行うクリニックをまず、ご紹介。 生え際の産毛まで、再現可能なクリニックです。そこまで極めたならば、当然「植毛したってこと、人にバレた