こんにちは、髪ふさアドバイザーの吉宮です。
今回は、植毛当日の流れを中心に、前日からの準備、持ち物、過ごし方の注意点などを確認しておきたいと思います。
植毛手術は一日で終わって、そのまま日帰りできるので特に問題はないのですが、その他のこまごましたことで、「こうしたほうがよかった」「あれで失敗した」ということは、わりにあるようです。
そこで、
- 植毛前日~帰宅後の過ごし方注意点
- 植毛当日の持ち物チェック
- 植毛当日の流れ
- 忘れ物の失敗例
という内容で、ささいなことだけれど注意しておくべきポイントをチェックしていきます。
植毛は日帰りでできるの?
植毛は日帰り施術です。
広範囲を複数回に分けて植毛する場合も、その都度日帰り施術となります。
植毛施術の時間はけっこうかかります。
通常は3~6時間で終わりますが、植毛範囲が大きければもっと時間がかかる場合もあります。
当日は一日がかりと思って、他の予定は入れないようにスケジュール調整しておきましょう。
植毛当日は一日がかりと思って、他の予定は入れないようにスケジュール調整しておきましょう。
植毛施術のための準備と持ち物チェック
ここでは、植毛前日から植毛当日にかけての過ごし方、そして持ち物の確認をしていきます。
遠足前や受験前の忘れ物チェックのつもりで、参考にしてください。
植毛前日の過ごし方・気をつけるポイントとは?
植毛前日は、当日のことを考えて次のことに注意しましょう。
【洗髪】
植毛前日のバスタイムでは、髪を気持ちよく洗っておいてください。
術後2~3日は、洗髪といってもぬるま湯ですすぐだけとなります。
【食事・飲酒】
食事内容に特に制限はありませんが、あまり胃にもたれるものは避けましょう。
飲酒は、植毛施術の24時間前から控えましょう。
【睡眠・就寝時間】
前日は早めに寝て、体調を整えるように努めましょう。
この日ばかりはベッドに入ってからスマホをいじらず、就寝してください。
寝不足はダメですよ
植毛当日に注意しておきたいこと
ここからは植毛後にも関係してくるので、家を出る時は帰宅時のことまで考えておきましょう。
【当日の洗髪】
植毛をした当日は、頭を洗うことはできません。
術後1週間ほどはしっかりと洗髪できないので、当日の朝か、前日の夜にシャンプーしておくといいでしょう。
首から下、汗を流すくらいは当日でもOKです。
【自家用車】
植毛施術をする際に局所麻酔を使用するので、帰宅時の車の運転はできません。
必ず、公共交通機関を利用するようにしてください。
電車やバスに乗りたくない場合は、運転できる同乗者に付き添いを頼むか、代行業者を依頼してください。
タクシーで帰るのも一つの方法です。
少し遠方の方なら、クリニックの近くで一泊するのもいいと思います。
翌日の検診を終えてから帰宅できるので、おすすめです。
【服装】(着ていく服のことです)
当日着ていく服は、前開きの服を選びましょう。
トレーナーやセーターのように頭からかぶるタイプの服だと、帰宅時の着替えで傷口に当たったりこすったりして、ダメージを与える可能性があります。
また、その下に着るインナー(下着類)も、首のつまった丸首シャツは避け、伸縮性のある頭に触れずに着用できるものを選んでください。
着ていく予定のものを一度、頭に触れずに余裕で脱ぎ着ができるか試しておくといいですよ
特に肌寒い季節は重ね着をするので、内側に着るものをしっかりとチェックして準備しておいてくださいね。
【コンタクトレンズ】
植毛施術中はコンタクトレンズを外します。
必ず保存ケース(保存液入り)を持って行ってください。
眼鏡の方はメガネケースもあったほうがいいですよ。
【お薬手帳】
最初の診察時に提出しているでしょうが、念のために持参しましょう。
お薬手帳に記載されないサプリメントついては「何を飲んでいるか」というのを報告だけでもしておきましょう。
飲んでいるお薬やサプリ、持病によっては使えない薬品、相性が良くない薬などがありますので、事故を防ぐためにも報告もしくは現物を見てもらうのが一番です。
【帽子】(頭にかぶるもの)
帰宅時に包帯の上からかぶる帽子です。
クリニック側が用意している場合もありますが、季節によってはファッションと合わなかったりするので、適切なものを選んで持参するのもいいと思います。
熱がこもって蒸れるのは良くないので、通気性の良い素材、伸縮性の高いものをチョイスしてください。
植毛当日は時間厳守で到着すること
事前の血液検査で問題なければ、いよいよ植毛当日を迎えます。
予約当日は指定された時間に遅れないように到着しましょう。
植毛当日は入浴できないので、気になる方は前日の夜か当日の朝に済ませておくといいですよ。
【対策ポイント】
遠方の方は、自宅を余裕を持って出発するか、前泊するかしてください。
植毛当日の流れとは?
植毛クリニックに到着してから植毛後までの一連の流れを見ていきます。
施術前の診察と確認
予約時間に植毛クリニックに到着したら、まずは先生の診察を受けます。
先生といっしょに予定している植毛範囲やグラフト数量、希望する植毛方法などを確認していきます。
不安に思ったことなども、ここできちんと先生に伝えておきましょう。
当日の体調に問題なければ、植毛施術を行います。
- 血液検査の結果(問題あれば事前に連絡があります)
- 問診(体調や気分など)
- 触診(頭皮・髪の状態など)
- 植毛内容の再確認
- 植毛を希望する意思確認
先に会計を済ませる
希望する植毛内容に間違いがなければ、施術前に会計を済ませておきます。
植毛の施術費用はそれなりに高額なので、ほとんどのクリニックで分割払いが可能です。
支払い方法も現金のほか、クレジットや仮想通貨などを扱うところもあります。
カウンセリングの時に説明があるので、自分に合った方法を選んでください。
植毛後は疲れてぼんやりしているかもしれないので、会計は先に済ませているほうが安心ですね。
施術室での準備
会計を済ませたら、別室で施術着に着替え、看護師さんに案内されて施術室に入ります。
そこで専用の台に座り、植毛施術の準備を行います。
ここから先は、先生と看護師さんチームに全てお任せです。
- 植毛するためのマークを付ける
- グラフト採取のため後頭部の剃毛
- その他の準備(お薬処置など)
通常の植毛法(FUE)ではグラフト採取する部分の髪を剃りますが、一切剃らずに行う植毛法を選んだ場合は、剃毛をしません。
植毛施術の開始と流れ
事前準備が整い、お薬が効いて頭皮に痛みを感じなくなれば、いよいよ植毛施術の開始です。
1.【グラフト採取】
まず後頭部などから植毛に必要なグラフト(毛根組織)を採取していきます。
歯医者さんで抜歯する時と同じで、麻酔をしているので痛みはありません。
ARTAS(アルタス)植毛の場合は、グラフト採取をAI搭載の植毛ロボットが行います。
2.【途中休憩も可能】
グラフト採取だけでも時間がかかるので、体勢がきつかったり、気分が変だと感じたら、少し休憩させてもらいましょう。
あと、痛みを感じるようなら、がまんせずに伝えてください(きちんと対処してもらえます)
休憩が必要なければ、そのまま施術が続行されます。
3.【薄毛部位への植毛】
グラフト採取が終わると、次は薄毛になった部分への植毛です。
毛穴をつくって、そこへグラフト(毛根組織)を植え込む作業をどんどん進めます。
ARTAS(アルタス)のバージョンによっては、この植え込み(移植)もロボットが行います。
すべてのグラフトを薄毛部位に植毛して、植毛施術終了です。
植毛後の処置
植毛施術が終われば、頭部を清潔にしてもらった後、刈り上げた部分をヘアシートで隠し、植毛した部分をガーゼで保護します( FUEで植毛した方は、翌日には傷もふさがっているので包帯は外せます)。
その上からターバンやニット帽などをかぶれば、植毛したことなど気づかれずに帰宅できます。
包帯のままでも気にしないなら、帽子はかぶらなくてもかまいません。
クリニックによっては帽子類も準備しているところもあるので、カウンセリング時に確認しておいてください。
女性なら自分のニット帽(ふんわり締め付けないもの)を用意していくと、気持ちが落ち着くかも。
植毛後、帰宅してからの過ごし方
長時間の植毛施術で体は思った以上に疲労困憊しているはずです。
入浴などは控え、夜更かしせずに早めに休みましょう。
夏場でどうしても汗を流したいなら、ぬるま湯シャワーで首から下を洗うだけならOKです。
アルコールやタバコは控えてくださいね。
特にタバコは習慣化していると無意識に吸っていたりするので、隠しておきましょう。
植毛した翌日からの過ごし方については「植毛後の過ごし方」に注意点などをまとめているので、こちらを参考にしてください。
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植毛した翌日の検診(診察)は必要?
植毛した翌日には包帯を外すことができます。
包帯は自分で取っても構わないのですが、クリニックで傷口の状態などをチェックしてもらったほうが、より安心です。
特に遠方の方などは、ひんぱんに通院できないと思うので、翌日検診できちんと「うん、大丈夫だね」とお墨付きをもらって帰った方が、落ち着いて日常生活に戻れると思います。
一応、定期検診(1年に1回程度)はありますが、それ以外に通院する必要はありませんが、心配なことがあればすぐに連絡して、診てもらいましょう。
植毛クリニックでは、植毛後の定期検診などは無料のところがほとんどです
植毛当日の失敗談
植毛した方から聞いた失敗談ですが、意外と持ち物や衣服に関するうっかりミスが妙に多かったです。
普段、持ち物が少ない男性だからでしょうか・・・。
ちなみに、植毛に関しては皆さんバッチリ成功しています。
よくある失敗「くっ、着られないっ・・・」
失敗談の中で、一番多かったのが着る物、特に下着(Tシャツ含む)に関するものでした。
クリニックから服装に関する注意は受けていたものの、つい習慣でいつもの下着を着て出かけてしまい、植毛後に着れなくて困った、という失敗です。
いくつかご紹介いたします。
- インナーの首の開きがせまくて、頭からかぶれなかった
- 包帯に当たらないようにかぶるのが難しくて、着るのをやめた
- 胸元までのファスナー付きハイネックセーターだったが、包帯をこすりそうで着るのをあきらめ、生まれて初めてタンクトップにダウンジャケット姿で帰宅の途についた
特に冬場の厚着シーズンにやらかしてしまうそうですね。
クリニックによっては下着は着たままでもいいところもありますが、それも形次第だと思います。
「目がっ・・・目が見えねぇ」コンタクト関連で失敗
次に多かった失敗が、コンタクトレンズに関するものでした。
「コンタクトレンズの保存ケースを持って行くのを忘れた」というものや、「使い捨てコンタクトレンズの替えを持参するのを忘れたため、よく見えないまま帰宅した」という方もいました。
- 保存ケースを持って行くのを忘れた
- 保存ケースに保存液を充填していくのを忘れた
- 持って行ったはずなのにどこに入れたかわからなかった(帰宅してから鞄のポケットに発見)
「施術後の車の運転はやめてください」との注意を無視して自家用車で行き、使い捨てコンタクトレンズの替えを忘れたため、あきらめてタクシーで帰宅したという方もいました。
彼は、無謀にも裸眼で運転を試みたものの、駐車場を出たところで断念したそうです
眼鏡に関しては、植毛後に眼鏡を掛けて帰宅途中、頭痛がしたという方もいました。
しっかりと締め付ける眼鏡の方は、じっとしている時ははずしていた方がいいかもしれませんね
すべてうっかりミスですが、本人にとっては「とてつもなく悔しい」んだそうです。
忘れ物チェックは前の晩に済ませておきましょうね。
まとめ
今回は、植毛施術を受けるに当たって、どのような準備をすればいいのかを、整理してみました。
一般的な例なので、それぞれのクリニックによって対応は異なると思いますが、植毛当日の流れは、だいたいこのような感じです。
植毛クリニックのカウンセリングでも、どういう流れで何が必要かなど、時間を掛けて説明されるので、それを聞いてから植毛クリニックを選ぶ方も多いようです。
良い植毛クリニックを見つけたら、テキパキ植毛して、早々に薄毛の悩みから脱してくださいね。
応援してます。
ここでは、自毛植毛クリニックのご紹介をさせていただきます。現在において、すでに最高水準に達し、さらに進化したFUE法を行うクリニックをまず、ご紹介。 生え際の産毛まで、再現可能なクリニックです。そこまで極めたならば、当然「植毛したってこと、人にバレた